| 2008/08/16(Sat) 12:59:31 編集(投稿者)
「空き缶を道にポイ捨てするなんて、ド外道にもほどがあるよ。 まったく筆舌に尽くしがたい悪行だね。 宇宙開闢以来、空前絶後の大悪事だよ。 君のような人はきっと食後や就寝前に歯磨きなんてしないだろうし、信号無視はもちろん常習しているだろう。 優先座席に寝転がって、大音量で音楽を聞く君の姿が目に浮かぶよ。 本当にどうしようもない、これ以上ないくらいのクズだね。 君は一族全員で重りを抱えて海に飛び込むべきだ。 ああ、そんなことをしたら水質汚濁で魚がかわいそうかな」
「なげかわしいね、そんな声を荒げて暴言を吐くなんて。 私は親切心で忠告しているというのに、いったいどうしたらそんなうがった見方ができるのかな。 君のような人間と同じ空気を吸っているかと思うとストレスがたまるよ。 私が病気になったら君のせいだね。 私のような善良な人間でなければ、慰謝料を要求されていたと思うよ。 まあ、君がどうしてもと言うのなら受け取らないこともないがね」
「君の靴下のコレクションはすばらしいね。 あまりにもすごいので、うっかり持っていた爆弾を置いてきてしまった。 いや、なに、たいした威力じゃないよ。 ほんのちっぽけな、せいぜい家一軒を粉みじんにするのが関の山の、ささやかなものだ。 ところで、爆弾のスイッチは私の知り合いが持っているんだが、その知り合いがボタンを見ると押さずにはいられないたちらしくてね。 私が注意すれば我慢できるそうなんだが、どうにも忘れっぽい性格でね、連絡先を忘れてしまった。 君が私の言うことを聞いてくれたら思い出すかもしれないな。 あ、いや、別に強制しているわけではないのだよ。 むろん、君の善意でなにかしてくれる分には私も喜んで受け取るがね」
|