| 2009/03/13(Fri) 20:56:36 編集(投稿者)
田中さんご作成のものと被っていたり、矛盾していたりするかも知れませんが、ご参考までにアップさせていただきますです。
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宇宙用ターキッシュバンは、当時技術開発力と国力が低下していた共和国において、特に遅れていた宇宙戦力の更新・充実を成し遂げるために開発された機動兵器である。当初より、共和国共通機としての運用が企図されていた。
基本的な開発コンセプトとしては、迅速な宇宙戦力向上を為すため、実戦機として通用しうる性能を保持しつつも生産配備を容易とするために、徹底的なコストダウンを図った量産機というものであった。 またコストダウンにより、将来的な技術向上によって高性能な新鋭機が誕生した際においても、生産余力を利用した補助あるいは予備戦力としての生産・運用の継続を図れると見込まれた。
開発においては、開発リソースと緊急的な必要性を鑑みてまったくの新規開発は行わず、既存機種を母体原型機とした改設計で対応することとされた。
原型機として選出されたのは、ターキッシュバン2であった。 本機種開発当時の新鋭機であり、それでいて改修余地が大きく、また通常、I=Dにおいては歩行用脚部となっている下半身が例外的に推進ユニット化されていた点などから、宇宙用へ転換するに最適であると判断されたためである。 別の面から見ると、共和国の持つ大きな艦船製造能力を生かすため、ターキッシュバンU同様に艦船建造ドッグでの生産を可能とするためにも、この選定は半ば必然であった。
原型機からの機体の変更点は、迅速な戦力化と開発リソース節約の観点から、最小限のものとされた。 列記すれば、主機関や推進系の宇宙用への換装、装甲換装を主とした機体構造の水密耐圧構造から気密耐放射線構造への転換、操縦系のソフトウェア更新を主とした宇宙運用を目的とした最適化、武装の宇宙戦対応型への変更などである。
また母艦に頼らないある程度の戦力展開を可能とするために、外装追加式オプション兵装としての航路ブースター開発も平行して行われた。 この際には本来企図された低コスト化と相反することのないように、原則として機体単独での生産・運用を主軸とし、あくまでもブースターは本体とは別のラインにおける追加生産機器として扱われた。 このブースター開発においては、コールドオータム用推進ユニット開発において蓄積された開発経験と技術が生かされた。
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