□投稿者/ 444@akiharu国 一般人(1回)-(2009/11/23(Mon) 03:35:43)
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クーリンガンへの弔い。 それには何をすればよいのだろうか。国民たちは悩んだ。 祈りを捧げる、花を手向ける。それはいい。 だが、もっと思いを伝える手段があるのではないだろうか。
「うちのノリが好きだったんだから、それでいいんじゃない? 僕たちは今も元気で、変わらず前に進んでますってね」 「うちのノリ……つまり……」 「眼鏡か」
眼鏡、それはakiharu国で輝く光。 鬼畜眼鏡の奥さんって凄くよくない? と摂政が藩王に同意を求めたところ、 それは君がマゾなだけだじゃないかな、と人生を全否定された禁断の刃。
「よし、じゃあ眼鏡で!」 「みんなで眼鏡作ろうぜ!」
それはともかく、眼鏡のお供えで墓が埋め尽くされる未来が見えたそのときだった。 「待つんだ!」 「あ、あなたは……」 「そんな眼鏡は間違っている!」
そう、それは、akiharu国において眼鏡とかれんちゃんをこよなく愛することで知られた男。
「橘さん!」 「神聖眼鏡連盟盟主!」
橘は、自らの眼鏡を光らせながら言った。 「話を聞くにクーリンガンは眼鏡の初心者。 ビギナーさんにいきなり大量の眼鏡を押し付けても、相手も困るでしょ!」 「普通だ!」 「何か間違ってるような気もするけど、もっともだ!」
国民たちは納得した。 「だからこう、眼鏡選手権をやって、最優秀賞の眼鏡を一つお供えしよう 「おー!」 「選手権があれば、定期的にみんなで騒げるし」 「わー!」 「なお、最優秀賞以外の眼鏡は選手権観客のみなさんにプレゼントします」 「よーし、張り切ってつくるぞー」
まあそんなごたごたはあったが、クーリンガンの墓には今も厳かに眼鏡が供えられている。
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