■2823 / ResNo.60) |
アキハルベリー・ファーム(宣伝編)
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□投稿者/ 東西 天狐 一般人(4回)-(2008/07/13(Sun) 15:19:39)
| 2008/07/17(Thu) 16:58:32 編集(投稿者) 2008/07/17(Thu) 16:57:52 編集(投稿者) 2008/07/14(Mon) 07:51:48 編集(投稿者)
「がー、ががー、受信しました。阪さんたちアトラクション用ターキッシュバンの調達に成功したみたいっす」 「さすが。こっちも負けてられないですね、至急計画のつめに入りましょう」 「え、何このまじめな雰囲気?」 -三人組の会話ー
よくきたな、アキハルベリー・ファームへようこそ。俺はここのマスコットキャラクターの一人、インディマイゾゥだ。今日はお前さんたちにアキハルベリー・ファームのカオス加減を紹介するから死なないようについてきてくれ。 ん?ああ、冗談だ。今日のところはあまり危なくないところにしておくように言われてるんでな。さ、こっちだ。
見てのとおりここは一般的な遊園地とは少々違っていてな。コースターやら観覧車なんかもあるが、どちらかというと自然公園のような趣だ。 大雑把に分けると一般的な遊具や健康育成施設がある平地側と、アスレチックコースや温泉がある山林側。で、今日行くのは山側の健康公園、「トレジャーパーク」だ。少し歩くが一本道だからゆっくりついて来い。
おいおい、3キロ歩いた程度でへばってたらこの先もたんぞ?ほれ、もう少しだからがんばれ。 よーし、注目。ここからがトレジャーパークのエリアだ…わかった、わかった。そこに給水所があるから先に行って来い。まったく、先が思いやられるな。
いいか?説明を始めるぞ。トレジャーパークは何かと運動不足に陥りがちな一般人から本格的な身体訓練を求めるエクストリーマーまで対応できる総合アスレチックコースだ。希望する難易度や運動の種類によって、数あるコースからスタッフとコンピュータが最適な組み合わせを提示してくれるシステムになっている。今日のところは一般的なakiharu国民小学生向けコースになっている。さ、いくぞ。分かったな、むしろ分かれ。こういうのは体感重視、理論より実践だ。というけで行くぞ、as soon as possible、だ。
まずは第1コース、見ての通り天井から吊り下げられた巨大球を押し退けながら坂道を踏破する、「前進者」ゾーンだ。見た目程の重量は無いが、数だけは多いぞ。それと進む程に傾斜がきつくなるから気を抜いてると球に押し返される。重心を低くして一歩一歩確実に「前進」することだ。 どうしても登り切れない時はギブアップすればスタッフが助けに来てくれる。まぁ一応覚えておくことだ。
…半分くらいは登って欲しかったんだが…まぁ最初はこんなものか。おーい、立てるかー、起きろー?
さて、お前さんが気を取り直したところで次だ。ここは「蜘蛛の散歩道」、通路の縦横斜に張り巡らされた粘着性の糸を避けながら進んでゴールを目指せ。コースを見極める空間把握能力と体勢を保持するバランス感覚、なにより粘り強く進む忍耐力が鍵となる難所だ。気を抜かないようにな。
……あー、分かった、分かった。もういい、充分だ。それ以上やると見た目的に人間以外の何かになっちまうぞ。
あー、なんだ、まぁそう落ち込むな。相性の善し悪しとかもあるからな……ん、安い同情するな?……悪かった悪かった、次は本日最後のコース「挑戦者」だ。 どうした、顔が引きつってるぞ、カマキリ?ああ、よく知ってるな、なら話は早い。ここはあのカマキリ剣士にスポーツチャンバラの刀で一刀入れられればクリアだ、もちろんカマキリ剣士が使うのも同じ武器からそこは心配しなくていい。 ほう、そのくらいなら余裕だ?ははは、威勢がいいのは良いことだ。じゃあしっかりな。
そろそろ苦しくなって来たんじゃないか?カマキリ剣士の本領は護剣術にあるん だぞー……何、すっこんでろ?ははは、まだまだ元気だな。
いい根性だったがもうその辺にしておけ。陽も落ちるし、お前さんも立ってるのがやっとじゃないか……こらこらそれは放送禁止用語だ―と、おお、お見事、だ。
おめでとう、これで今日の体験コースは終了だ。いい運動になっただろう?ちなみに今日紹介した以外にもたくさんのコースがあって、全て制覇すると記念品が貰えるぞ。ん、上等だ、やってやる?ははは、お前さんもいい面構えになったじゃないか。だがまぁ今日はここまでだ。後は温泉にでも浸かってゆっくりしていくといい。 ……おおそうだ、せっかくだし背中の一つでも流してやろう。何、私は女だ?問題ない、脱衣所は別だがちゃんと混浴だ。よし、そうと決まれば善は急げ、だ。
こら暴れるな、運びにくいだろう。
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