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■2780 / 親記事)  E116用 SS1
  
□投稿者/ 阪 一般人(2回)-(2008/06/26(Thu) 00:06:54)
    初心の艦内で、かれんちゃんは猫士たちと共に搭乗機体のサイベリアンで最終調整と攻撃シミュレーションを行なっていた。
    かれんのプログラムは万全であったが、猫士たちとの息を合せることが必要だ。

    「今回のミッションでは無名騎士藩国の部隊と組むことになるから、事前に連絡とっといてね」

    打ち上げ前。編成作業で疲れきった顔をしたakiharu国王涼原秋春は、かれんちゃんに今回の作戦概要を説明していた。
    その指示通りに、かれんちゃんは暴風のカール・ドラケンのもとへ通信を入れる。

    「こちらakiharu国部隊かれんEdition部隊のサイベリアン・ヴァイスです。よろしくお願いします、ヘリオドール・デルタ」

    サイベリアン・ヴァイスはかれんちゃんの今回のコールサインである。かれんちゃんを心配する橘から送られた名である。
    対してヘリオドール・デルタはカール・ドラケンの今回のコールサインだ。
    かれんちゃんはドラケンと連絡を取りながらも、並行してカール・ドラケンと部隊のデータ収集を行い、分析を始めた。

    同時に地上や宇宙勤務の他のかれんちゃんたちにもデータを送る。
    機体に乗って戦うのは一人だが、実際には何人ものかれんちゃんが味方なのだ。


引用返信 削除キー/
■2781 / ResNo.1)  E116用 SS2
□投稿者/ 阪 一般人(3回)-(2008/06/26(Thu) 20:39:47)
    2008/06/26(Thu) 20:40:04 編集(投稿者)

    412字


    命令は本隊待機。かれんちゃんは奇襲部隊や本陣の艦内状況など、各方面のデータを収集中だ。

    どうやら初心の艦内は奇襲作戦成功の報を受けて沸いているらしい。初心は現在突撃陣形に移行済みである。突撃陣形をとる艦隊の勇姿は、無音の宇宙空間においてもその迫力を存分に見せつけていた。


    サイベリアンのコックピットは、青いパイロットスーツのよく似合うかれんちゃんと猫士2匹。

    「にゃー、にゃー。にゃっ」

    猫士から観測結果の報告が入る。モニターを見るかれんちゃん。

    「問題ありません。ありがとうございます。」

    「にゃ〜」

    この場に人間がいなくて心底よかったと思う…。
    多分猫とコミュニケーションするかれんちゃんに萌え死んでいたに違いない…。


    さて、観測報告も入り、いよいよ突撃まで待機するのみである。ありていに言えば暇になった。
    猫士たちもいることだし省電力モードに入ろうかとも考えていたがかれんちゃんだったが、ふと思いつきまたデータの収集を始めることにした…。



    -----
    で、次回。ねこ語をインストールしたかれんちゃんが「にゃー」と喋るよ!…戦闘中に。

引用返信 削除キー/
■2783 / ResNo.2)  E116用 SS3
□投稿者/ 阪 一般人(4回)-(2008/06/28(Sat) 01:33:40)
    475字



    最後の攻撃。遠方で鈍く光る敵巡洋艦。

    「ミッションコンプリート。帰艦します」

    レーザーライフルの一撃を受け撃沈した敵艦を背に、かれんちゃんは華麗にサイベリアンを反転させ、初心へと軌道修正をした。
    同じく多くのサイベリアンたちが自隊の戦闘を終え、母艦へ帰艦しようと一斉に同じ方向を目指していた。

    「にゃーん。にゃ、にゃっにゃー」

    「にゃ。にゃーにゃー(ありがとうございます。助かりました)」

    すっかり仲良くなった猫士たちと今日の戦火を讃えあうかれんちゃん。
    もちろん言語はインストールしたねこ語である。


    そうやって和んでいるうちに初心が間近に迫っていた。着艦準備に入るかれんちゃん。
    そのとき一本通信が入った。
    どうやら少し遅れて戦闘を終えた部隊…のサイベリアンの一機からのようだ。急いで応答する。

    「にゃ、にゃにゃー。(こちらサイベリアン・ヴァイスです)」

    ……?にゃー…?


    「(ガコンッ!!)」

    スピーカーの向こう側で、なにか盛大にぶつかる音がした。

    「にゃにゃにゃ?(大丈夫ですか?)」

    追い討ちをかけているとも知らないで、相変わらずねこ語のままで心配するかれんちゃんであった。

引用返信 削除キー/



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