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■2942 / ResNo.20)  南国人+風紀委員会+生徒会役員+番長
  
□投稿者/ akiharu 一般人(22回)-(2009/02/05(Thu) 20:02:07)

    L:番長 = {
     t:名称 = 番長(絶技)
     t:要点 = 輝く拳,バンカラ,学生服
     t:周辺環境 = 学園

    L:風紀委員会 = {
     t:名称 = 風紀委員会(職業)
     t:要点 = 学生服,腕章
     t:周辺環境 = 学校

    L:生徒会役員 = {
     t:名称 = 生徒会役員(職業)
     t:要点 = 学生服,腕章,長い剣
     t:周辺環境 = 学校
引用返信 削除キー/
■2943 / ResNo.21)  思いつき台詞集
□投稿者/ akiharu 一般人(23回)-(2009/02/06(Fri) 00:23:48)
    ※思いつき台詞集。使おうが無視しようがかまわんです


    #パロディ的なアレ

    「レディは死んだ、もういない。
     だけどこの心に、この身体に、1つになって生き続ける!
     道を間違えても全力疾走!
     間違っても間違っても走り続けて、光を見つけたなら俺の勝ち!
     俺を、俺達を、誰だと思っていやがる!」


    #何となく思いついたセリフ

    ※シチュエーション:悪の七星工業高校での最終決戦にて
     何気に上のパロディとも組み合わせが効くのがアレだね。

    セプ「何故だ……! 我々と手を組むことはお前達にとっても決して悪いことではないはず……!」
    番長「悪いことではない? そのために悪の手先になるのがか? まっぴらゴメンだ!
       俺はお前達が士季号にしたことを忘れちゃいねえ! サーラ先生や徳河先生にしたことも!」
    セプ「この利益計算の出来ない野蛮人が……!」
    番長「ハッ! 誉め言葉だな。俺達akiharu国民はカマキリはもとより、人間も猫も、損得で生きちゃいねえんだ!」


    ※4さんに見せたら
     「お前のツラが気に食わねえ!」
     これでいいじゃないか
     と言われたよ!
引用返信 削除キー/
■2944 / ResNo.22)  作業風景
□投稿者/ SV 一般人(14回)-(2009/02/06(Fri) 08:25:46)
    カマキリと人間の共同作業風景を描いてみました。トラックで運ぶ人間と、コンテナを倉庫に運ぶカマキリです。
    http://www6.atwiki.jp/ashcape/?cmd=upload&act=open&page=% ..... le=mse.png

    >  t:要点 = コンテナ,山,マスドライバー
    のうち、コンテナ、山、マスドライバーを入れてみました。火星かどうかはちょっとわかりにくいかもです。

引用返信 削除キー/
■2945 / ResNo.23)  【質疑転載】火星について
□投稿者/ SV 一般人(15回)-(2009/02/06(Fri) 15:20:31)
    Q:
    QI1:新アイドレス作業でマーズエクスプレスを作っているのですが、この火星は絢爛の火星なのでしょうか?それともNW星系の火星に設置するものなのでしょうか?
    A:
    AI1:NW星系の赤い星


    とのことです。少し火星についてのあれこれとかもあります。
    以下ログ。
    /*/
    + 忌闇装介 > QI1:新アイドレス作業でマーズエクスプレスを作っているのですが、この火星は絢爛の火星なのでしょうか?それともNW星系の火星に設置するものなのでしょうか? (2/6-14:57:06)
    + 芝村 > AI1:NW星系の赤い星 (2/6-14:58:38)
    + 忌闇装介 > おおー。さすがに絢爛火星に勝手に施設作るのは怒られますよねw (2/6-14:59:32)
    + 阪 > 赤い星ってことは取ってくるのは普通の燃料ですか。 水資源のイメージがw (2/6-15:01:22)
    + 芝村 > 化石燃料はあるかもしれんが。普通に考えれば資源かもな (2/6-15:02:38)
    + 忌闇装介 > いっそ火星地下の氷をくりぬいてドームにしたほうが早いのでしょうか。。。南国人にはきついですが。。。 (2/6-15:02:52)
    + 芝村 > いや。開拓なんか、いらんだろ、人口が少なすぎる>SV (2/6-15:04:35)
    + 忌闇装介 > なるほど。。。自動化とかしないといかんのですかな。。。>人口少ない (2/6-15:05:52)
    + 芝村 > 昔はカマキリの独立国つくるとか、カマキリの安住の地のためだったんだがな>火星 あそこなら差別内から (2/6-15:06:56)
引用返信 削除キー/
■2946 / ResNo.24)  火星探査SS
□投稿者/ 阪 一般人(1回)-(2009/02/07(Sat) 01:04:32)
    2009/02/09(Mon) 02:25:57 編集(投稿者)
    2009/02/07(Sat) 01:05:00 編集(投稿者)

    火星へ、その大いなる一歩


    火星に眠るという莫大な資源という名の宝。
    だがしかし。NWにおいて未だかつて火星の本格的な探索は行なわれたことはなく、マーズエクスプレス建造計画は、その宝の地図に暗雲が立ち込めたままの出発となった。


    「なに、火星? 発掘しがいがありそうだな!」
    ニッと不敵な笑みを浮かべ、黙々と作業を進めるのは略奪系考古学者たちだった。
    計画の第一段階として、兎にも角にも火星の資源の在り処を突き止めないといけない。そんな折に注目されたのはakiharu国考古学である。発掘の一環で行なわれる地質調査を元に、無人火星探査機に搭載する自動資源探索装置の開発が進められていた。
    その目的は2つ。資源確保の最有力点を見つけること、マスドライバー設置地点の地形調査である。この探索にはそれなりの時間を要するため、地上のマスドライバー試作機建造と同時並行で行なわれる。
    略奪系考古学者たちは自動化面に苦難しながらも他国の技術者の協力を得てこの計画の要を作り上げていった。ついでに完全に趣味で資源発掘?機の設計も進めながら。

    メインとなる無人火星探査機のベースは、もちろん目下開発中の宇宙用ターキッシュバン2試作機である。
    試作型と言えば宇宙ステーション「AGEHA」に対デブリ用砲台として運用されているのが記憶に新しいが、この火星探索機は砲台改修機とは逆に、動力部分を残し、武装は全て調査用アームや分析機材に改修されている。加えてセンサー機器や通信機器も大幅強化し、遠くテラへの通信を万全のものとした。フレーム部分は同等の耐圧、耐熱、耐宇宙線、及び気密処理を行ったものを使用しているが、打ち上げコスト削減のため、より軽量加工の施された素材にマイナーチェンジされた。

    そして若干この探査機を不恰好にしているのが外付けの燃料タンクだった。長時間稼動を実現するために大量に予備燃料が必要だったのである。しかしそれではどうにもコストパフォーマンスが悪い。そこでなんとこのI=Dには試験的にソーラーパネルが搭載された。普段は効率よく小さく折りたたまれたそれは、広げるとまるで翼のようにみえる。材質的にはAGEHAで使用されたものであり、得られた電気は動力補助と分析機器用電源として使用された。

    このようにターキッシュバンを応用する手法はakiharu国でよく見掛けられる。
    その主な目的はコストダウンであるが、実はもう一つ秘密がある。
    akiharu国のかわいい自慢の中のひとつであるこの青いI=D。国民は皆、この機体を見ると笑顔になり、応援したくなるのだった。そして意味もなくこう思う。「こいつなら大丈夫だ!」と。
    一見何の根拠もない自信だが、この抜群の信頼が自然と技術者たちへ安堵感をもたらし、データの面でも安定した数値を叩き出すのだ。


    今、宇宙蝶の一旦から宇宙ターキッシュバン探査型と予備燃料をつめた大気圏突入型コールドオータムが射出された。
    火星に着き次第、数機のターキッシュバンが展開され、資源採掘の推定有力ポイントへ向かうだろう。ただしその姿を我々は知りえることはできない。最小限、地形データのみの通信しか設定していないためだ。
    だが、我々はありありと想像できた。赤い大地に降り立った青い猫が、その煌く翼を広げる姿を。


    これがakiharu国、火星への第一歩である。

引用返信 削除キー/
■2947 / ResNo.25)  火星について
□投稿者/ リバーウィンド 一般人(1回)-(2009/02/07(Sat) 02:11:49)
    2009/02/07(Sat) 02:34:20 編集(投稿者)
    2009/02/07(Sat) 02:15:17 編集(投稿者)

    ネットに潜って火星について調べたところ。

    ・火星に届く太陽エネルギー(太陽定数)は約半分。また軌道が楕円形のため、変動が大きい。
    ・公転周期は686.98 日 地球の一年に対して1.880866 年(2年弱)
    ・磁場・大気ともに不十分であり、強烈な宇宙放射線にさらされている。
    ・表面重力は3.71 m/s2。地球が9.78 m/s2(赤道上)で火星は地球の約1/3

    とのことです。

    施設等には放射線対策が、また太陽光発電は効率が悪くなりそうです。
    またソーラーパネルの規模で稼ぐとしても、約2年で楕円軌道を巡るので、時期による太陽エネルギー量の変動が問題になりそうかと。
    ただ火星の表面重力は地球の1/3程度とのことで、打ち上げに電力使う分には効率問題は出ないかも?

    ご参考にでもなれば幸いです。
引用返信 削除キー/
■2949 / ResNo.26)  SSプロローグ
□投稿者/ 444@akiharu国 一般人(3回)-(2009/02/08(Sun) 01:19:25)
    2009/02/08(Sun) 01:20:43 編集(投稿者)


    「akiharu国は、いや、共和国は今危機にある!
     だからこそ、共に和してこの危機を乗り越えねばいけない!
     みんなの力を合わせて、今こそ踏み出そう、新しい開拓地……火星へ!」

    涼原秋春藩王・マーズエクスプレス計画発動の演説

    /*/

    時は戻る。

    akiharu国の首脳部、涼原秋春藩王と、444摂政は、
    すっかり草木に包まれた政庁の執務室で、頭を抱えて悩んでいた。

    「国民が死にすぎた。このままじゃ、国がまずい……」

    マンイーター。セプテントリオンが仕込んだとも言われるその病は、
    共和国に大きすぎる傷を残していた。
    akiharu国では、多くのカマキリたちが人や猫といった少数民族を守って命を落していた。

    「うちの国は、カマキリたちに守られていたからな。そして、彼女ももういない……」
    「だけど、それでも、前に進むしかないんだ……」

    重くなる空気。

    「気を取り直して考えよう。カマキリたちが傷ついた今、今度は少数民族である人間や猫が頑張る番だ」
    「外貨を稼いでこれる新しい産業がいるな。……だけど、ターキッシュバン2宇宙型の開発には、まだ時間がかかる」
    「まずはI=D工場の再稼働からだしな。そして傷ついているのはakiharu国だけじゃなく、共和国全体が苦しんでいる」
    「共に和し共和国全体を守る……よし!」

    藩王は、執務机から古い書類を取り出した。

    「かつての火星開発プロジェクト……これが、共和国の明日を救う!」

    /*/

    火星開発プロジェクト、それはかつて、大増殖したカマキリたちが、
    人間による差別から逃れるために、宇宙ステーションを使って
    差別のない火星へと旅立つためのプロジェクトであった。

    だがこのプロジェクトは、akiharu国が全力でカマキリを受け入れた結果、
    自然消滅していたのだ。

    藩王はこの計画を、新天地の開拓のために使おうとしていた。

    /*/

    藩王涼原秋春は演説していた。

    「共和国は今、深刻な資源難にある」

    黒曜子大量生産による資源難はなんとかしのいだものの、国内にこれといった資源獲得場所を持たず、
    レムーリアに拠点を持たない共和国の資源危機は深刻さを増すばかりであった。

    「……だからこそ、新天地を開拓する必要がある。
     それがあの赤い星、火星!
     今こそ、共和国の三大宇宙開発国の一つであるakiharu国が、火星からの資源獲得に乗り出すのだ!」

    「藩王様、難しい話だとみんな寝ちゃうんで、もっとヒーローっぽく!」

    一人の国民の突っ込みに、聴衆たちを注視すると、演説に集まった国民たちは、すでにぐーぐーと立ったまま寝ていた。

    「くそっ、みんな静かだと思ったぜ! よーし、ヒーロー変身! みんな、この模型を見てくれ。これが火星だよー」

    わー、と一斉に起き出す国民たち。
    昔はただかっこいいこと言ってるだけで喜んでくれたのに、と心の中で涙を流す藩王であった。


    「……と、いうわけで、ここに火星があって、ここから鉄とかを掘ってくるんだ。
     その鉄を掘って、このマスドライバーで地球まで打ちだす!」

    模型の火星とテラとの間で、コンテナ型模型を動かす藩王。
    ひゅーんと言う擬音つきだ。

    「その鉄とかを、他の国に売って、かわりにみんなのご飯を買ってくるんだ。わかったかな!」
    「おー!」

    手を上げる国民たち。
    実際には鉄じゃなくてもっと違う金属かもしれないが、まあそんなのはささいなことだ、きっと。

    「はーい、藩王様」
    「はい、そこの君、質問どうぞ」

    ある子供の質問だった。

    「ぼくたちみんなで火星に移り住むんですか?」
    「うーん、いい質問だね。でも今この国には人が少ない。
     火星にまで住んでる余裕がないんだ。
     資源を掘る基地を作って、資源を掘ってくる少数の人たちだけが、いくことになると思うよ」

    どうでもいいが、ここでの人は、人や猫、カマキリといった国民たちを合わせた言葉である。
    いや、ほら、知類とかいいかえるのめんどくさいので、細かいことを気にしない藩王たちはそう言っていた。

    「……でも、テラは、戦いばっかりで怖いよ。火星なら、もう争いなんてないんでしょ?」

    静まり返る場内。
    藩王は、見えないように強く拳を握り締めると、一呼吸置いて言った。

    「……僕たちは、共和国の一員だ。
     一つの体を二つに割いても生きていけないだろ?
     共に和す心っていうのは、苦しいことはみんなで乗り越えて、
     楽しいことはみんなでお祭りするってことなんだ。
     ……大丈夫、僕たちは一人じゃない、みんなと一緒だ!
    そしてみんなも僕たちと一緒だ。この共和国を、みんなで守っていこうじゃないか!」

    藩王が拳を突き上げると、国民たちの歓声と拍手が響き渡った。

    /*/

    演説から涼原秋春が執務室に戻ると、そこには444と岩崎が待っていた。

    「お疲れ」

    岩崎の言葉に答えず、椅子に座ると、手のひらに顔を埋めて、絞り出すように言った。

    「……僕は、きれいごとで、国民を苦しめる道を進ませようとしているのかもしれない」
    「みんなで共に和す。君が言ったことだ。彼女の遺言でもある……その言葉は嘘なんかじゃない」
    「ああ……まだまだ、これからだ」

    静まり返る執務室。

    「それで、これからはどうするんだい。火星開発となると、色々準備するものがあるだろうけど」

    重くなった空気を切り替えるように岩崎が言うと、444と涼原秋春は顔を合わせて答えた。

    「ああ、うん、それなら」
    「大統領に……」
    「土下座?」
引用返信 削除キー/
■2950 / ResNo.27)  アイデアいくつか
□投稿者/ リバーウィンド 一般人(2回)-(2009/02/08(Sun) 14:29:33)
    2009/02/08(Sun) 14:30:46 編集(投稿者)

    ○マスドライバー設置場所
    赤道近くに存在するマリネリス峡谷はいかがでしょうか。調べたところ、

    ・深さ最大7km、平均6kmと高さを十分に取れる。
    ・幅は最大200kmと十分な広さ。
    ・峡谷といっても一つではなく集合体なので、丁度いい谷を選べそう。
    ・東西方向に伸びているので、自転を利用した射出が可能だと思われる。

    上記の理由により、設置場所として有望ではないかと考えました。
    谷を選んだのは、防衛と隠蔽のしやすから。平原地帯よりは戦略的に有利かいなと。


    ○ソーラーパネルの運用
    親記事で書いたように、火星に届く陽光エネルギーは安定性が悪いようで。
    ですので以下のような運用方法はいかがでしょうか。

    ・基本的にはパネルの規模で電力を稼ぐ。
    ・パネル設置は最も陽光が少ない時期に、十分な電力を得られる規模とする。
    ・陽光の増大と共に、不要分のパネルは停止して重メンテナンスを行う。
    ・止めるパネルはローテーションを組んで、すべてのパネルを順繰りに整備。

    これにより、運用寿命が伸びるかなと。


    ご参考にでもなれば^^

引用返信 削除キー/
■2951 / ResNo.28)  コールドオータム火星へ
□投稿者/ 阪 一般人(2回)-(2009/02/08(Sun) 15:44:11)

     カリカリカリ。そんな擬音が今にも聞えてきそうな表情で一心不乱にモニターを見つめる者達がいた。
    akiharu国藩王と愉快な仲間達である。

    「これ、ホントになにか有用な資源でるんですかね?」
    「うちの国なら「実は何もありませんでした!」とかありそうですよね、きっと」
    「なんにもでなかったらどうします? マーズエクスプレス」
    「はっはっは どうしようね!」

    そんないつものように軽口を飛ばしてても皆真剣である。胃もキリキリである。多分藩王の胃にはもう2、3個穴が開いていると思われた。
    先行して火星に送った探査機からの連絡予定時刻まであと3分。これでなにも見つからなかったら…今は考えたくも無い。

    「来ました。第一報です。メインディスプレイに表示します」
    宇宙ステーションに送られてきた通信が本土に転送されてくる。その通信補助とデータ解析担当はかれんちゃんだ。
    「おお……これは……!!」
    画面を見つめる一同。画面には無機質な数字の氾濫。
    「さっぱり分からん」
    「……こちらのデータの参照を推奨します」

    表示された火星の地形データを元にした有用鉱物分布図。この広大に広がる赤い範囲は!
    おおっ、とどよめきが走った。
    「きた、資源きた!これで勝てる!!」
    若干の不安を拭い切れなかった本計画であるが、これにて全関係者が胸をなで下ろしたのは言うまでも無い。

    /*/

     火星探査成功の報を受けてにわかに活気付いたのはマスドライバー試作機解体チームである。
    何台も大規模施設を作る余裕など元から無い。小ユニットに解体して検品、使えるものは使う。そしてそれをコールドオータムに乗せて宇宙ステーションから射出するのだ。

    しかし、まぁ、これがあまり作業が進んでいなかった。有り体にいえば、折角作ったマスドライバー、解体してしまうのはなんとも勿体無かったのである。
    巨大建造物ゆえ現場には巨大カマキリたちの働く姿が目立った。面白いこと大好きな彼らである、資源発見と聞いて作業効率が2倍は上がった。これにて解体作業が先行し、それに合せて人間や猫士たちのコールドオータムへの積み込み作業も急ピッチで進められることとなる。

     火星までの輸送には、大気圏突入型のコールドオータムが新規に制作された。
    この大気圏突入型は、耐熱コーティングを入念に施されているのはもちろんのこと、増設ユニットのパラシュートとロケット噴射で減速後、ほぼ全体を包むエアバッグを展開、火星表面上をバウンドさせながら着陸させる仕様である。
    この方式はロケット推進のみの軟着陸より大幅にコスト削減でき、増設ユニットを用いるので輸送量を圧迫しない。起動のための電源は外面に張られたソーラーパネルにて逐電された。このソーラーパネルは突入時には燃え尽きてしまうが。

    /*/

     akiharu国上空、太陽光に翅を煌かせて飛ぶ一匹の蝶がいる。宇宙ステーション「AGEHA」。
    かれんちゃんは、ディスプレイにグリーンで表示される幾つもの軌道の中に、新たに軌跡を描く三角形が、完全にその下の軌道をなぞっているのを見届けると、コンソール上の指を静止させ言った。
    「コールドオータム、全て射出完了しました」

    「よし。あとは、みんなを信じて待とう」
    かれんちゃんからの連絡を聞いて、藩王涼原秋春はいつものヒーローショーステージに集まる国民たち全てに聞かせるように言った。わーっと、一斉に歓声があがる。ここまでの工程に係わった全ての人間、猫、カマキリ、そして他国の協力者たちが集まって、仲間の火星への旅立ちを祝していた。

     その日は皆が空を見つめていた。
引用返信 削除キー/
■2952 / ResNo.29)  イラスト
□投稿者/ 和志 一般人(3回)-(2009/02/08(Sun) 23:33:22)
引用返信 削除キー/

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