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■2983 / ResNo.10)  観光地再建計画
  
□投稿者/ 阪 一般人(8回)-(2009/03/14(Sat) 01:41:18)
    観光地再建計画

    世界樹によって広大な砂漠と化してしまったakiharu国。多くの施設がその膨大な砂の下に沈んでしまった。
    その原生の自然を基盤にしてきた観光地も例外ではない。
    復興作業の基本は生態系の回復であるため、T13終盤から行なわれている藩国復興植林作業政策と並行して進められること、他施設を復興するためにも資金源にも難儀していたことから、比較的その復興には早く手が付けられた。


    ベースとなる植林作業は、観光地事業化の際や時々行なわれた安全保全調査時の資料、そして死ぬ思いで実際にコースに挑んだ時の経験と記憶と勘をたよりに、大体はもとの植生と同じになるように行なわれた。
    もちろん危険な植物も例外ではなく、小さいうちに植林したのはいいものの、もう2度とその付近に近寄ることはできなかった…。

    植生を保つためには水場の復興も急務である。藩国を横切る河川や湖沼。これらは水源から掘り起こし、川沿いから発掘が進められた。
    湧き上がる水の流れは止めることはできない。ある程度掘り進み、一旦流れができると、その水の流れが砂を自然に運び出してくれた。
    この発掘には、砂の上でもお構いなしに移動できるターキッシュバンが丁度使い勝手もよく、元から人員足りない中、最大限に活用された。


    他に行なわれたのが生態調査である。土壌汚染によって、マトモな生態系は絶望視されていたが、少しでも残った生命を保護すべく、調査が入ったのである。
    世界樹の作用と、元来生命力の強いこともあいまって、木々や草花は植えた端からあっと言う間に成長していき、植林作業も終盤を迎えるころには、初期の木々はもう既に森と呼べるぐらいにまで成長していた。
    その森の始まりに、まず帰ってきたのが虫たちである。何処からやってきたのであるか謎であるが、既に比較的まともな生態系を取り戻し始めていた。
    そしてその虫を目当てに戻ってきたのが鳥類である。もともと土壌汚染の影響をあまり受け難かった分、それほどの被害はでていないようであった。
    その他…辛うじて強力な生命力を誇る肉食動物の一部が生存していたのが発見された。しかしながら、彼らの餌となるような生物がいないため、保護の一環で一時的に餌の供給が行なわれた。

    そして、それだけであった。
    主として、草食動物がごっそり欠けていたのである。
    クローニング技術で増やせないこともないが…現時点で多用することが危ぶまれたため、他国に流出していた動物を買い戻す方向で落ち着いた。
    もともと固有の珍しい生物が多いことや、(むりやり)食用とされていた経緯より、観賞用や食用として少なくない量の生物がakiahru国から持ち出されていたのだった。

    しかしながら、本当に不思議なことは起きるものである。
    担当者が他国から動物たちをかき集めて帰ってみると、本当に僅かながらも動物たちが森に帰ってきていたのである。あれだけ調査しても見つからなかったのに一体何処から…?という疑問はあることにはあるが、とりあえずこのことは喜ばしいことである。
    買い戻した動物と共に生態系が取り戻されるまで保護活動が行なわれた。


    akiharu国の観光地はその臨場感のありすぎるスリルと超絶美味な珍味の食べ歩きツアーが主体である…が。
    今回の再建にあたって、ツアーの「食べ歩き」はしばらく中止されることとなった。生態系の回復が最優先されたためだ。

    そのため再建前より力を入れられたのは土産屋と屋台村などの食事処である。
    とくに屋台村は「食」の部分を補うために必要不可欠であった。新しい料理や新商品の開発、規模の拡大が行など、観光客を満足させるために徹底的にテコ入れが行なわれた。
    食材はある程度食用として繁殖させられていた生物を使うことで生態系へ最大限配慮した。
    その努力の甲斐あってか、あのakiharu国で安全にうまいものが食べられる!と以前より客層が広がりお客が増えた。
    担当者は心の中で泣いた。

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■2984 / ResNo.11)  設定文(途中)
□投稿者/ 田中申@akiharu国 一般人(7回)-(2009/03/14(Sat) 21:58:48)
    2009/03/14(Sat) 23:27:27 編集(投稿者)

    世界樹による砂漠化でakiharu国のI=D工場は失われた。
    akiharu国のI=Dは共和国の共通機に選ばれるほど優秀なものである。
    I=Dの製造はakiharu国の基幹産業といってもいい。
    そこで、藩王たちは工場の再建に着手した。

    まず最初にしたことが自分たちの強みはなにか調べることである。
    工場を作るにしても何を生産するかによって、工場の立地条件や設備が変わってくる。
    石油化学工業なら原料の原油が供給しやすいよう、タンカーが横付けできる沿岸部が好ましい。
    また、精密工業なら空気のきれいな山間部がいいし、振動を嫌う半導体なら地震の少ない地域がいい。
    どの工場でも一般的に以下の条件が満たす場所が工場用地として優れているとされている。
    ・気候風土が生産に影響しない。
    ・平坦な地形で敷地規模が適切である。
    ・地盤が硬く、湿潤しておらず、排水しやすい。
    ・資材や製品の輸送、通勤に便利な道路や鉄道、港湾などがある。
    ・水、電気、ガスなどのエネルギー源が確保できる。
    ・労働力や地価、地場産業、市場など経済環境が整っている。

    akiharu国は共通I=Dと宇宙開発で他国より秀でているため、その点を留意して工業立地を選んだ。

    工場が立てられた場所は排ガスや騒音などの公害を考慮し、住宅から遠いところに建設された。
    また、製品の搬入、出入を考え、工場までの道路は渋滞しにくいように作られた。
    工場敷地は安定地層が好ましいが、適当な場所がなかった。
    そのため、爆破で軟弱土を押し出し良質土と置換し、締固めも爆破で行った。
    同様に用水のための河川や調整池は爆破でなんとかした。
    これらの作業にはターキッシュバン2が使われた。
    akiharu国がニューワルドに誇る名機である。

    工場の天井は設置する機械や装置を基準に充分な高さとなるようにした。
    また、省エネのため、天井から安定して光を取り入れられるよう窓をつけた「のこぎり屋根」とした。
    床の素材は火や水、薬品に強く、歩きやすいものが選ばれた。

    工場内で従業員の移動とモノの移動のバランスを考え、最適となるように配慮した。
    たとえば、休憩室は作業場の近くとし、疲れたときにすぐ休めるように設計した。
    また、私物を保管するロッカールームは通用門と作業場の中間とした。
    高温やほこりをかぶることを考え、工場内にバスルームも用意してある。
    さらに独身寮や社宅、保健施設として工場付属病院も併設された。

    建設作業に従事する人間は最初は少数だったが、次第にどんどん増えていった。
    藩王自ら率先して作業するその様子を国民はおもしろそうだと感じたためといわれている。

    こうして建設された工場であるが、やはり砂漠化以前と比べ、河川から得られる水の量や質に問題があった。
    そこでakiharu国民は創意工夫によってどうにかすることにした。
    結果として、水を低コストで回収し、再利用するなどを行うことで解決した。

    新設された工場は予算の都合で自動化が進んでいない。
    機械や装置が少ないのだ。
    しかし、akiharu国民は創意工夫によって省水化を成功した。
    だから、この問題もどうにかできると考え、様々なアイデアを実践した。
    その過程で多くの優れた方法が発見された。

    そのひとつが生産ラインをときどき停止するようにすることである。
    通常、工場の生産ラインは稼働率が高い方がいいと思われる。
    しかし、生産ラインが常に稼働しているということは必要以上の量を作ることにつながる。
    不要な在庫は倉庫を整理したり、管理したりと無駄がある。
    また、稼働率の高さに安心して、作業の改善や製品の改良がおろそかになる危険性がある。
    そこでakiharu国の新工場では意図的に人員や予算を少なくし、生産ラインを停止するようにした。
    ラインが停止すれば、なにか問題が起こったと他の作業員にもわかる。
    ラインが停止したままだと作業ができないから、従業員はみんな一生懸命原因を探す。
    とりあえずの応急処置、対処療法では問題が再発してしまう。
    だから、従業員は常識にとらわれず現状を正確に把握する。
    そして、見えない原因、真因をつかみとる。
    原因がわかったら解決のアイデアを出し合う。
    この段階では、より多くの考えを引き出すため、一切の制約や判断なしに自由にアイデアを出す。
    充分な数が集まったところで具体的な対策案を考える。
    複数の案の中から実現性や費用を考慮し、最善策を検討する。
    対策案が決まったら、一部の作業で試してみる。
    いきなり全部でしないのは、現行の方法と比較するためである。
    実際にやってみないと分からないことがあるからだ。
    こうして、さらなる改善案を引き出し、問題が解決したところで、その方法を標準化する。
    他の生産ラインや工場にも展開するのだ。

    akiharu国にはヒトや猫士、カマキリ、アンドロイドと多種多様な従業員がいる。
    また、同じ人種でも、身長の高い・低い、作業の経験、慣れ・不慣れ、視力の良し悪しなど、個々人によって差がある。
引用返信 削除キー/
■2985 / ResNo.12)  あさりのだし風味
□投稿者/ 田中申@akiharu国 一般人(8回)-(2009/03/14(Sat) 23:26:28)
    2009/03/14(Sat) 23:26:43 編集(投稿者)

    涼原秋春は『スピード建国してしまった反骨の藩王』と国民設定にあるくらいなので、世界樹で砂漠化してもぜんぜんあきらめなかった。

    「再建する技術が地上になくても、宇宙にはある」

    そう言って、宇宙ステーションの技術を逆輸入し、工場の復旧に努めた。

    まっさきに協力したのは新国民のゆり花である。
    なにか面白そうなことをしていると思ったらしい。
    なんともakiharu国らしい国民である。

    続いてメカ好きの田中申が参加した。
    彼曰く「ロボットのない人生はカマキリのいないakiharu国」だそうである。

    そして、小心者の新国民勇作、同じく小心者の和志、そして和志の友である忌闇と次々と作業者は増えた。
    作業者はPC国民だけでなく猫士やACEも協力して工場をなんとかしようとがんばった。

    工場再稼動の記念花火があがったのは51309002である。
    酒やドラッグを飲んでどんちゃん騒ぎしたのは言うまでもない。
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