akiharu国には、クーリンガンの墓と呼ばれる樹がある。  クーリンガンは、他国においてはテロリストとして知られている。  が、akiharu国ではそうではない。  akiharu国でのクーリンガンは、お医者さんとして、みんなに治療をしたえらい人である。  むろん、他国においてクーリンガンと名乗る人物が悪いことをしているのは知っている。  しかし、akiharu国の人たちは、「あのえらいクーリンガンとは別人だ」と考えている。  「あんないい人が悪いことをしないだろう」「仮に本人であったとしてもなにか事情があるだろう」と思っている。  まあ、そんなわけでakiharu国にはクーリンガンの墓がある。  豪快に説明をはしょったが、そんなことを気にしていてはakiharu国ではやっていけない。  別にいい感じの文章を考えるのが恥ずかしかったとか、そういうわけじゃないんだからね(無駄にツンデレ)。  クーリンガンの墓は都市部から離れた場所になる。  とは言っても、モノレール学園都市駅から徒歩15分ほどの位置にあるため、交通は不便ではない。  学校の窓から見ることもできる距離で、テスト中にクーリンガンの墓の方に向かって、願掛けをする不良生徒もいたりする。  クーリンガンの墓は立派な大木である。  お墓参りをする人は毎日いて、墓の前ではいつも新しい花束が供えられている。  (この辺りにゆり花さんの花のイラストを挿入)  墓の周りはとてもきれいで、枯れた花や古くなった飲み物などは置かれていない。  ギャグとカオスで有名なakiharu国民も、お供え物の後始末はきっちりしているのだ。  このことから参拝する人がいかにクーリンガンのことを思っているか、うかがい知ることができる。  akiharu国は、地方の習慣や宗派に寛容で、特別な作法はない。  むろん、他の人の迷惑になるようなことはダメだが、そうでなければオールOKである。  クーリンガンへの感謝の気持ちがあれば、接し方の違いなんて広い心で許せるのだ。