16式レーザーキャノン
レーザーキャノン装備時(クリックで拡大)
ターキッシュバン2の主砲であった11式レーザーキャノンと換装される形で装備された主砲。
11式が大気圏内仕様であったのに対し、こちらは宇宙専用仕様である。
宇宙空間での有効射程距離は約12000kmと、11式の大気圏内射程から2000倍にアップしており、
また昨今の技術進歩を踏まえ、宇宙戦艦を撃墜するには十分以上の火力を持っている。
これはakiharu国宇宙ステーションの対デブリ砲台として集められたデータ蓄積の結果である。
また、11式の「機体正面にしか撃てない」という難点は
全周囲への攻撃が考えられる宇宙機では致命的となるため仰角の可動が可能となった。
これにより進行方向に向けての攻撃が可能となり、常に移動を続けることになる宇宙戦に対応したとも言える。

レーザーは、大気や水の存在下では、威力が減衰する。そのため、よほど高出力でない限り、有効射程は短くなる。
しかし、宇宙空間は真空度が高いため、威力や射程の心配はない。
また、レーザーは直進性が高く、光速である。ゆえにレーザーの攻撃から逃れることは難しい。

むろん、このようなレーザーの特性は広く知られている。
そのため、宇宙艦艇や宇宙要塞では、対策が講じられているものも多い。
たとえば、絢爛世界の太陽系総軍は、対光熱防壁でレーザーを防いでいる。
対光熱防壁とは、クリスタルプリズムを円錐状に撒き、艦艇を包むことで、敵レーザーを拡散するというものである。
これに限らず、何かしらの対策を取っているのが普通である。

だが、それでも宇宙空間におけるレーザーの優位性は高い。絶対的と言っても過言ではないだろう。
なぜならば、宇宙空間は広大なのだ。広大な空間を、超高速で駆け抜けながら、地上とは比較にならない距離で撃ち合う。
これが宇宙戦である。
このスケールにおいて、質量弾頭兵器は攻撃速度の面で不安を残す。
ゆえに主軸はレーザー砲戦とならざるを得ず、シーキャットもそれを見据えた装備となっているのだ。


レーザーキャノン両肩装備時 この砲を右肩に一門装備するのが標準的な装備ではあるが、
両肩に装備した重砲撃形態(左図。図では構造説明のため手前側の砲身は描写されていない)、
あるいは装備しないことにより機動性を高めるといった戦術選択も可能である。



16式ハンドレールキャノン
レールキャノン
シーキャット用の手持ち電磁加速レールガン。
こちらも宇宙ステーションの対デブリ砲台としてテストが繰り返されていた装備である。

レールガンとは、電磁誘導により弾体を加速して発射する装置である。
理論上は亜光速まで弾速を高めることが出来るが、当然速度は消費電力に比例する。
では、なぜシーキャットは、光よりも弾速の遅いレールガンを装備しているのか。
それは、光学兵器が有効でない状況のためである。
たとえば、以下のケースである。

・宇宙要塞など、気密隔壁内での戦闘
 (気体分子にレーザーが吸収、散乱される)
・敵が充分な光学兵器対策を施している

上記のようなレーザーが有効でない状況においても、レールガンは有効に機能する。
レールガンで直接、敵を破壊できない場合でも、レーザー防御機構や気密を崩すことにより、障害を打破することができる。
また、当然であるが、大気による減速の生じない宇宙空間で、重金属弾頭を高速射出することによる破壊力は計り知れない。
「直撃弾を当てられる状況」であればレーザー砲よりも強力であるのだ。

なお、このレールガンは片手持ち用としては大型で、バレルだけで5m以上に及ぶ。
使用時は下腕部ハードポイントで固定することで安定保持を行い、同時に本体ジェネレータからの電力供給を行う。
主に敵が対レーザー装備を持ちだしたときなどの切り札として使用される。
重金属弾頭を高速加速して射出するその威力は折り紙付きであり、両肩にレーザーキャノン、
両手にレールガンをフルに装備した状態での全力射撃は一説には大型I=D級とも言われている。


16式レーザーガンポッド

レーザーガンポッド シーキャット用の手持ちレーザー砲。
一撃必殺を旨とする他の武装と違い、軽快な使用感覚を目標とされた。
レールガン研究の一環で開発された自由電子レーザー砲で、部品をある程度共有しているのでコストも安い。
なお、内部構造は6連装ガトリング式となっており、1射ごとに切り替えることで連射性能を上げている。
威力はレールキャノンに及ばないが、
「とりあえずその辺にあたりを付けて連射しても弾切れしない」リロード性能が現場では好評である。
バランス型運用を重視する場合はレーザーキャノン、レールキャノン、ガンポッドを各1つずつ装備していくことが多い。


16式ミサイルランチャーシステム

ミサイルランチャー シーキャット用の手持ちミサイルランチャー。
弾頭は宙体宙航続ミサイル、小型宇宙爆雷、対レーザー拡散弾の三種が用意されている。

航続ミサイルはレーザーキャノンやレールキャノンに比べると空間戦での有効性は低いが、
デブリ帯を挟んでの膠着状態など、直接照準が困難な際に障害物を避けつつ攻撃できる兵器として用意された。

小型宇宙爆雷は大型爆雷には及ばないものの、敵宙域まで到達後炸裂し、破片を撒き散らすその有効性は実証済である。

対レーザー拡散弾は絢爛世界で使用されている高効率反射コーンとほぼ同じもので、
正確にはミサイル弾頭ではなく散布装置を射出するものである。
これはクリスタルプリズムをある計算された角度で散布することで敵のレーザーを拡散させ、
なおかつ自陣のレーザーはそのまま使用できるという強力な防御兵器である。


16式増設ブースター

ブースター T15現在、共和国において宇宙戦力の整備が遅れているのは周知のとおりである。
本機シーキャットの開発によりI=D戦力の向上は見込まれたものの、
拠点防衛ならばともかく、戦闘宙域での展開能力は重要なファクターとなることは容易に考えられ、これを如何に解決するかということも本機開発時に議論に上げられた。
T11における宇宙戦では戦闘宙域についてからの分隊展開を強いられる場面があり、恐らくそれは今後も予想される事態であった。
そこで開発陣は、半ば緊急避難的アプローチではあるが、このI=D自身にさらなる機動力を付加することとした。
I=D本体とは別に、両脚に「履く」形で接続する追加オプションという形でAR増加用ブースターユニットを開発したのである。
念頭にあったのは帝國の増加燃料装備であったが、
とりあえずその辺りの細かいことは気にしないで作ろう、というのがakiharu国である。
ブースター
そのコンセプトは優先度順に、以下とされた。

 1 I=D本体の製造・運用コストを高騰させない。
 2 最低限度の戦略機動力を付加する。
 3 本ブースターに関しても、各種コストを抑える。

1に関しては、不足する宇宙戦力の拡充を目指す際に、機体の高コスト化を避ける必要があったためである。
仮に本機が高コストとなれば、配備においてなにより必要となる「数を揃える」ことが難しくなる。
また実際に運用する段になっても、リソース消費が激しければ限られたものとなろうことは容易に予測できた故でもあった。
従って、機体のコストを抑えつつ戦略機動性を付与する手法として、外部追加兵装として追加ブースターユニットを用意するという答えが導き出された。
この手法では、本体側に必要とされる機器はブースターとのジョイント程度となり、単体で見ればコストを殆ど圧迫しない。
またI=Dとブースターユニットの生産ラインは別のものとなるため、本体を量産しつつも必要な分のみのブースターを生産するという方式が取れ、シーキャット配備に対する影響は最小限度に抑えられると見込まれた。
他方、開発元であるakiharu国においては、恒星間輸送船コールドオータムにおいて二次機材としての接続式キャリアー開発の経験があり、この手の設計資産が豊富であったこともブースターユニット方式採用の一因となり、その開発において優位に働いたことも見逃せない。

2に関しては、戦力展開に必要な程度の、すなわち約3AR分の機動力が企図された。緊急展開用途としてはこの程度でも有用であろうし、これ以上をオプションに求めることは本体の性能低下を引き起こすと判断された。

3に関しては、如何にI=D本体の製造・運用コストを抑えたとしても、ブースターユニット側のそれらが高くなると実用性が失われる、と考えられたためである。この実現に関しては、徹底的な性能・機能の割り切りが行われた。
まずに、ユニットを装着したままでの戦闘は一切考えなかった。
あくまでも戦力としてのI=Dを、戦地に送り届けることのみを機能とし、戦闘時に必要な運動性は付与されていない。
接続方式から比較的I=D本体は自由な動きが可能であるため、ユニットを装着したままでの砲射撃も不可能ではないが、規定された行動ではなく、慣性による進路のずれもあって原則として行わないこととされている。
そして、ユニットの再利用は行わず、原則的に使い捨てとされた。再利用に必要なだけの堅牢性を持たせるよりも、一回限りの使用において必要なだけの耐久性確保に留めた方が、総合的なコストダウンを図れると考えられたためである。
また再利用可能とした場合は、回収や再使用に向けての整備に見込まれるコストが大きく、追加オプションとして見た場合に無駄が大きいとの判断もあった。