星見レポート20170217 作成者:涼原秋春(星見司2級) ○命題:敵勢力の第12世界介入は何が目標だったのだろうか ○結論: 敵は最近新発見された世界を操作することで、 崩壊したとされる第6以前の旧世界(ないしその近似世界)へのアクションを狙っており、 今回は式神世界が目標だった可能性がある。 ○考察の流れ:  敵勢力(B勢力)との戦いが本格的に再開されたのはVoteADVからであり、 この初戦の影響が今を持ってなお関係していると考えるべきだ。  VoteADV敗北により陥落したのはプリントブレイン世界と雲英の魔術世界であり、 そのうち雲英の魔術世界は突然旅団投入により取り返すことに成功した。  だが、敵はエレメンタルローズソロゲームでこの世界に再介入をしている。 (ゲーム概要で「エレメンタル・ローズ/雲英の魔術世界」とされているので  この二作品はこの時点では同一世界だったと考えられる。)  エレメンタルローズソロゲームはプレイヤー側の勝利に終わり、 またBIG青狸が世界の守りとなったのでこの世界への敵介入が不可能となったと思われる。  つまり、第12世界への侵攻はこの流れの延長線上にあるもので、 即ち雲英の魔術/エレメンタルローズ世界でできなかったことを第12世界で行おうとしたと考えられる。  では、敵が新規発見世界を掌握するとどのような現象が起こるのか?  その答えの一端が今回のゲームで敵が幻獣アンフィスバエナを投入してきたことではないか。  先述の通り、陥落したのはプリントブレイン世界。 プリントブレインはガンパレード・マーチ同様に九州が舞台であり、 また壬生屋未央によく似た壬生谷美緒が登場している。 更に、この世界を敵と争った際のVoteADVではガンパレードの世界ルールが流入してきていた。 このことから、敵はプリントブレイン世界を押さえたことで ガンパレード世界のもの(兵器や法則)を使用できるようになったのではないか。  敵が取り損ねた雲英の魔術/エレメンタルローズ世界はどこにつながっていたのだろうか?  これについては、突然旅団投入ルートとしてコータローゲートの名が挙がっていたことを注目したい。  雲英の魔術とエレメンタルローズが同一世界だとすれば、 この世界は「神々がひっそりと存在する現代日本」ということになり、式神世界の状況に近い。 また、突然旅団で戦闘を行ったのも東京。 エレメンタルローズソロゲームも東京の高層ビル上でパートナーと組んでのファンタジー戦闘であり、 状況は極めて式神の城に近くなっていた。  このことから、この世界は本来敵が式神世界への接続ルートとして狙っていたと考えられる。  では、第12世界から式神世界へと敵が接続するというのはあり得るのだろうか?  まずは敵が第12世界で行った介入は何だったかを考えてみよう。  敵が行ったことは、単純化すれば「コフの主神である曇天神の強化」だったと考えられる。 黒剣のクロニカ1巻の段階では、神々は信仰対象ではあれど直接手出ししてくる存在ではなかった。 それが、ゲーム開始以後はその存在が実存として世界に影響を与えるものとなってしまった。  つまり、時間犯罪である。  では、主神を強化して敵は何の得があったのだろうか。 「敵対勢力が主神を復活させた」という事例が過去にはある。セプテントリオンによる式神事件だ。 そして、式神事件の主神復活・強化は「神殺し」を行わせるためのものだった。  今回の脱出ゲーム時点でオウメスは新たなる太陽神になろうとしており、 このまま曇天神が復活すれば対決構図になったことは想像に難くない。  人から太陽になったものが主神を殺す、という事象が発生すれば それは式神世界の再現そのものであり、即ち接続ルートが開通すると考えられる。  傍証として、今回コフで確認された敵性介入者は式神世界と縁深きロイであり、 他にもシー・ロー、タカトー、と式神世界と縁持つプレイヤーを思わせる名前が出現していることが挙げられる。