FrontPage 新規 編集 検索 一覧 ヘルプ

イグドラシル−3

ドラッグマジシャン(南国人+ドラッカー+パイロット+ドラッグマジシャン)

要点・周囲環境(作画:涼原秋春)

 ・布地の少ない服装・小麦色の肌で健康的な人材(体格など、目以外は健康的です)・金色の髪
 ・パイロットスーツ・マフラー
 ・病的(目)・薬を静脈に入れるための管
 ・いっちゃってる目・薔薇の刺青
 ・密林・古代遺跡・洪水対策された家・沼沢・豊かな動植物相
 ・飛行場(管制塔)
 ・廃墟
 ・瓦礫の山

解説(作:清白)

 ――この国は大丈夫なのか……?
  ある日、akiharu国を訪れた観光客は思わずこう呟いたと言う。
  なにせ、ドラッガーが多い。それも余り副作用がないことを強みに、事ある毎に薬をきめる。
 さあ出仕だ、といいつつアンプルを首にさし、肩が凝ったとぐるぐる腕を回しながら、キノコを食べる。
 さらに、国を挙げてのドラッグの製造、そこら中で怪しいキノコの栽培など、
 まさにドラッガーにとっての天国のようなものである。
 
  だがそのakiharu国のなかでも最もヤバイ……
 もとい、優秀なドラッガーは藩王自身であるというのは周知の事実である。
 息をするように、キノコを食べ、薬を打つ。常に目はぐるぐる。
 国民の間からは、栄養の大半を薬から取っているのでは、と囁かれる始末であった。
 伝統的に鍛えられてきた肉体的な強健さと、医師団による研究成果によって、ある程度は副作用は抑えられてきたが、
 それもいつまで続くかとハラハラする吏族たち。
 
  そして、心あるものならば誰もが心配していたことが現実になってしまったのである。
 
 「みんなもキノコを食べればもっと強くなれるよ!」
 
  いつものように愛用のキノコを頬張りながら、藩王はI=Dから降り立った。
 その目を見たとき、出迎えの者は青ざめたという。
 見慣れたぐるぐるした瞳よりもさらに酷い、ある意味いっちゃっている両眼と、
 何故か肩に彫られている薔薇の刺青。
 そして、心が凍るような笑顔。
  その日から、藩王の行動は過去とは一線を画したものになる。
 どんな困難が訪れようとも、この世のドラッグについては全てを知り尽くしているような顔で、
 数多の薬の中から最適なものを選択、注入。次々と障害を乗り越えていった。
 その神がかったクスリ捌きを見たドラッガーたちは、尊敬の意を込めて藩王をこう呼んだ。
 
 「貴方は、まさにドラッガーの魔法使い。そう……ドラッグマジシャンだ」
 
  これに気分を良くした藩王は、自らの同士であるドラッガーたちに、薬の扱い方の手ほどきをするようになった。
 それは居住区とは遠く離れた、今では廃墟となっている飛行場で行われていたため、
 住民にはその会合を目撃した者はいなかったのが幸いといえる。
 不幸にもその近くを通り過ぎた者がいたならば、深夜に響く狂ったような笑い声と、
 狂乱して踊るパイロットたちの姿という地獄絵図のような世界を垣間見ることになっただろう。
 
  そして晴れて藩王から認められた者には「ドラッグマジシャン」の称号が与えられ、
 その印として薔薇の刺青を彫ることになるのだ。
 
  軍の主力とも言っていいI=Dに、このような人々が乗るというのはかなり恐ろしい事態ではあるが、
 実際パイロットはドラッガーしかいないので、仕方がないのである。
 時折暴走する彼らによって、地上の飛行場の一部は見るも無残な瓦礫の山と化してしまった。
 最も、その地下にはI=Dの出撃拠点としての設備が整えられている第2飛行場があるから問題はないのだが。
 
  こうして敵にとっても恐怖、住民にとっても恐怖というパイロット集団が誕生したのだ。

評価

体格筋力耐久力外見敏捷器用感覚知識幸運
−2+1−1−1+1+2+6+1−3

特殊

備考

技 『幽体離脱』 (パイロット+ドラッカーの技)

効果:感覚+1

→次のアイドレス

ドラッグシャーマン、夢使い、超薬戦獣

泥棒猫(南国人+猫士+歩兵+泥棒猫)

要点・周囲環境(作画:橘)

 ・布地の少ない服装・小麦色の肌で健康的な人材・金色の髪
 ・猫耳・尻尾
 ・軍服・歩兵銃
 ・猫耳・尻尾・悪そうな目
 ・密林・古代遺跡・洪水対策された家・沼沢・豊かな動植物相
 ・屋根

解説(作:444)

 ・ある日のABC(Akiharu Broadcast Company)ニュース
 
 「ABCニュースです。
  今日の泥棒猫の被害です。
  泥棒猫によって高級猫缶が奪われました。
  これで連日の被害合計は……ああっ、泥棒猫の襲撃が!
 「にゃー! ツナ缶よこすにゃー!」
 
 
 ・泥棒猫誕生
 
 akiharu国では、先の食料増産命令と自分たちの食欲を満たすために、
 近場のジャングルに乗り出してピラニアを取ったり、スイカを作ったり、
 怪鳥を取ったり、ワニを取ったり、怪魚と戦ったりしていた。
 
 しかし、その狩猟生活にこそ、誰も予想しえなかった問題があったのだ。
 
 狩猟生活によって、akiharu国の中でも猫としての性質が強かった
 猫歩兵たちの野性の血が呼び起こされ、
 彼らは理性を捨てて狩猟者へと戻ってしまったのだ。
 その結果、ふてぶてしくなり、目つきも悪くなった。
 
 
 野性化した彼らは、街を出て密林で生活するようになった。
 そのまま、野外で狩猟生活を続けるのなら
 それもよかったのだろうが、
 文明化で肥えた舌が半端に残っていたため、
 彼らはツナ缶を求めて街を襲撃してくるようになったのだ。
 
 
 ・藩王様動く!
 
 「泥棒猫たちによる食料の被害はもはや見過ごせない。
  このままでは、また食事が砂糖水や白湯に戻ってしまう。
  そんなのはごめんだ! やつらをとっ捕まえて三味線にしてやれ!」
 〜〜泥棒猫の被害を聞いた、薬の入ったakiharu藩王のお言葉
 
 
 
 泥棒猫たちの傍若無人に耐えかねたakiharu藩王は、
 軍を動かしての泥棒猫捕縛作戦を開始した。
 
 大量のツナ缶を餌に、泥棒猫たちを倉庫街の一角に誘導したのだ。
 
 「靴下がツナ缶になっただけで、餌で誘導するのはソックスハンター戦と同じですね」
 とは作戦立案担当の吏族の言葉である。
 
 見事に誘導に成功したakiharu国軍は、泥棒猫たちを包囲して捕獲を試みた。
 しかし、計算外は野性に目覚めたことで、パワーアップを果たした泥棒猫たちの
 底力であったろう。彼らは、見事に包囲網からの突破を果たした。
 もう少し包囲網が厚ければこうはいかなかっただろうが、
 最近の予算不足での緊縮財政では、これ以上軍隊を動因するわけにはいかなかった。
 
 
 ・藩王様休む
 
 「……まあ大丈夫だよ。今日明日くらいでどうにかなるだろう。
  あったかいミルク用意しておいて」
 〜〜「敵、逃亡。作戦失敗」との報告を受けての、薬の抜けた藩王様のお言葉。
    ABCニュース鑑賞中。
 
 
 ・こたつ大好き
 
 翌日の夜、akiharu国にABCニュースの天気予報通りに南国では珍しい大寒波が襲来。
 野性化していた猫たちも、たまらず街のこたつに突入。
 
 あったかいミルクを飲んで
 こたつでぬくぬくして、文明の便利さを思い出し、
 akiharu国の国民に戻りましたとさ。
 
 野性化でパワーアップした能力はそのままだし、
 ときどき野性に帰るけど。

評価

体格筋力耐久力外見敏捷器用感覚知識幸運
−3+1+2+3+5−3+2−1−1

特殊

備考

技 『猫走り』 (猫士+歩兵の技)

効果:敏捷+1

→次のアイドレス

怪盗、諜報員、略奪系考古学者

観光地

要点・周囲環境(作画:忌闇装介)

 ・布地の少ない服装・小麦色の肌で健康的な人材・金色の髪
 ・観光地
 ・密林・古代遺跡・洪水対策された家・沼沢・豊かな動植物相
 ・おみやげ物屋
 ・ガイド

解説(作:鴨瀬高次)

 豊かな動植物を誇るakiharu国では自然が織り成す美しい光景や
 野性的な動物達が観光としては見所である。
 しかし、一番人気となっているのが
 「ジャングル食べ歩きツアー〜食べられても知りません。大自然の掟編〜」である。
 
 まず、ツアーの初めに必ず傷害保険に加入させられる。これは強制事項である。
 また、免責事項を読むと
 当観光協会のガイドは最大限お客様の身をお守りしますが、
 必ずしもお客様の安全を保証するものではありません。
 と書いてある。
 
 ツアー内容は半日<極楽コース>・1日<涅槃コース>・三日<覚醒コース>・一週間<天空コース>に分かれている。
 
 壁には生還率<極楽=99%><涅槃=85%><覚醒=70%><天空=25%>と
 「無事故達成日数100日」「安全第一」と書かれた標語が貼ってある。
 観光案内所には、なぜか病院が隣接しており、小さいながらも救急医療施設24時間対応である。
 
 受付のお姉さんがニコニコしながら言う。
 「当病院は高い医療技術をにゃんにゃん共和国から認定されています。
 なので、
 ちょっとぐらい怪我をしても大丈夫。
 だいぶ怪我をしても大丈夫。死にはしません。
 もっと怪我をしたらあきらめてください」
 
 不穏な空気が漂う。
 
 試しに半日コースの内容を見てみよう。
 ツアー客はガイドのお姉さんからまず強化プロテクターを手渡される。
 
 「プロテクターの付け方が分らない人は僕に聞いてね!」
 
 という事で初心者でも安心である。
 強化プロテクターを付け終ると密林へ出発である。
 最初、ツアー客は物珍しそうにきょろきょろと密林を見て回るが、ふとした瞬間蔓が客に襲い掛かる。
 ガイドがすかさず客を退避、もう一人のガイドが蔓を叩ききる。
 このような事が10分に一回起こるので、
 どんな客も最初の30分も経つと上下左右を警戒しながらじりじりと密林を進む事になる。
 ちなみにこの蔓を持って帰ると、
 目があっという間にぐるぐるになる薬を吏族達が調合してくれるのでお土産として珍重されている。
 
 一時間ばかり経つと最初の目的地である。
 澄んだ川の傍に半径3m程の巨大で艶やかな花が存在する。
 中央部には1m程の蜜の入った壷が有る。
 ツアー客達は川辺で汚れを落とした後、ガイドに言われるまま、その蜜壷の中に飛び込む。
 
 「この花は肉食でして、獲物をおびき出すために出す蜜、こいつが甘くてうまいんですよ。
 でも外気に触れてしまうとぱらぱらになってしまうんで蜜壷の中に入らないと駄目なんです」
 「ああ、ほんとだ。とろけそうな甘さと、ほのかな花のいい香り。
 ……それで、僕たちは捕まったこの状況から、どうやって脱出すればいいんでしょ?」
 「気合で」
 
 まさに食うか食われるかの食べ歩きである。
 このほかに迫り来るバナナから必死に逃げながらワニを食べるニワナナバ湖等を巡り川を下って半日ツアーは終了となる。
 
 最終到着地である船着場では土産物屋の屋台が所狭しと並んでいる。
 ツアー中にいつの間にか撮られた蔓に巻かれて逆さになっていたり、バナナに食われそうになっている写真。
 akiharu国特産の干し怪鳥・沼の主カレー(レトルト)・ピラニア缶。
 芳醇にしてまろやか、コクがあってしつこくない、フルーティーな香りと極上の肉質なワニの肉を使った元祖ワニ饅頭。
 口の中に入れた瞬間断末魔の叫びがあがるバナナ。
 等などが売られている。
 中にはキノコや蔓から抽出した藩王様ご愛用の薬などを横流ししている熱帯屋という怪しげな屋台も有る。
 そんな怪しげな屋台の中で、この所飛ぶように売れているのが
 ちょこまかと働く愛らしい吏族をデフォルメしたマスコット人形である。
 「この国には親父と眼鏡と筋肉しかいない!」と嘆いた王立商品開発部によって作られたakiharu国の萌え商品第一弾である。
 
 ツアー客達はこんな危ないツアーは一度で十分だと思い、こりごりして国に帰るのだが、
 1ヶ月位経つととろけるような甘さの花蜜やぷりぷりとしたワニの背脂の味を思い出し
 知らず知らずの内に反芻するようになる。
 そうしてまた3ヶ月もするとakiharu国に来て食べ歩きツアーに参加してしまうのだ。

評価

毎ターン資金+10億

→次のアイドレス

お祭り、遊園地、大観光地