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ソーニャさん歓迎SS

ソーニャさん歓迎SS

作:東西 天狐

―美少年ハンターは生足と半パンの夢を見るか―

ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータは目を覚ました。目を覚ました、という事は眠っていたのだろうか。周囲を見回してみると、どうも学校のグラウンドの隅っこに寝ているらしい。土の匂いが鼻をくすぐる。そろそろ日も沈みかけていた。

「ええと・・・そうだ美少年をハントしないと」

何か色々間違ったことを口にしてソーニャは立ち上がった。グラウンドに人の姿は無い。おそらく生徒の殆どは帰宅してしまったのだろう。

「整備テント・・・」

パンパン、と土を払うと何故か自分が何処に行けばいいのか頭に浮かんだ。整備テントとは、ここに間借りしている戦車小隊の本拠地とも言える場所で、ハンガーでもある。人型戦車や車両などが置かれており、一般生徒はあまり近づかない。主な理由は時折奇声が聞こえてくるとか刺されるとかソックスを取られるとか色々である。ふらふらと整備テントに近づいていくソーニャ。何故か妙に身体が重い。風邪でもひいたのだろうか。

「きゃんっ」「うわっ?!」ボーっと歩いていると積み上げられた資材の陰から出てきた人物とぶつかってしまった。しかしソーニャは泥棒猫を着用していたためひらりと身体を流して衝撃を殺せた。一方相手のほうはそうは行かなかったらしく派手にしりもちをついていた。

「す、すいませ・・・ってはうっ?!」

目を奪われるソーニャ。

「いたた・・ちょっとアンタ!いったい何処に目をつけてるわけ?!今の衝突で貴重な天才の脳細胞が大量に失われたよ!!」

しりもちをついた姿勢のままソーニャとぶつかったら少年は喚きだす。だが、ソーニャは既に聞いていなかった。その目は一点、いや正確には二点であろうか、惜しげもなく投げ出された二本の生足に釘付けになっていた。一点の曇りもない白に、限界まで切り詰められた半パン、そして白のハイソックス。まさしく神の芸術とも言うべき美がそこにあった。

「・・・ちょっとアンタ、さっきから人の話聞いてるわけ?!自分がこの国に与えた損害をちゃんと理解・・・ははぁ、さてはこの僕の美貌に見とれてボーっとしてたんだろ?」

生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン

「まぁそういうことなら解らなくもないけどね。でもそれとこれとは話がちがう。君は危うく未来の名参謀をこの国から失わせるかもしれなかったんだ。それを鑑みれば君への罰則は僕の代わりにトイレ掃除をしてもらうのが妥当・・・」

生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足半パン生足

「・・・おい、あんた大丈夫なの?もしかして変なところでも」「その半パン頂くーーーーーーー!!!!!!!」「うわぁぁぁあああああ?!な、何をするんだ?!やめろこのクロマニヨン女ぁぁぁ!!」

「せ、先輩、大介が!!私行きます!!」「おほほ、まぁまぁいいじゃないの。どこの誰かは知らないけど彼にはいい薬じゃない?」

(そ、そんなぁ・・・ごめんね大介、私先輩には逆らえないから)

30分後、トレードマークの短パンを何者かに奪われた彼は泣きながら衛生班の詰め所に行ったが

「・・・・・・・・・・・・」「せめて何か言ってよ・・・」

丁度詰めていた衛生官に無言でタオルを差し出され、さらに泣きそうになったのだとか。

おまけ

「ふむ・・・やはりもう少し短くするべきですかね」「委員長、それ以上みじこうしたら犯罪やで」「どう思いますか?」「うん、良いんじゃないかな。いいよね?」「た、たわけが!!そんなに短くしてはみ、み、み、見えてしまうではないか!!」「うん?何が見えちゃうのかな・・・ねぇ、ちゃんと口から聴きたいな」「こ、この大たわけがっ?!ふざけるのも大概にふぁっ?!ちょ、や、やめ」

Hな雰囲気になりました。

おまけ2

「心拍再停止!!カウンターショックいきます!!電圧200!!」「バイタルなおも低下!!意識消失から60経過!!」「カウンターショックもう一回!!絶対に死なせるな!!またうちの国の評判が下がるぞ!!」「ソーニャさん!!ソーニャさん!!しっかり・・・って笑ってる?」

ドラッグキノコの食中毒で死の淵を彷徨っているにも関わらず、ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータはとても満ち足りた、ふやけた笑みをたたえていたとか。

                                   終劇