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e145

E145 akiharu国提出政策

政策概要

 色んな種族や能力の違いを超えて楽しく暮らせている今のakiharu国は素晴らしいと思っています。
 ですが、不思議な力や凄い力に目がいきすぎて、それらを持たない人が不便なことになっていないでしょうか?
 超能力がない普通の人でも、超能力者や異種族と仲良く暮らせる環境をつくっていきましょう!

政策解説ショー

 ※涼原秋春は千ちゃんさんの監督の下で以下のショーに出演します

Take1(声明方式)

 「藩国のみんな、聞いてくれ!」
 
 「まずは、共和国各地での復興作業ありがとう!
  みんなの頑張りで、共和国は少しずつだけど回復していっている!
  みんなが共に和しているのは我が国の誇りです」
 
 大勢の国民たちの喜びの声が聞こえる。
 その声が収まるのを待ってから、涼原秋春は続けた。
 
 「うちの国には色んな種族や、不思議な力を持っていたり、持っていなかったりする人たちが、仲良く楽しく暮らしています。
  これはとても素晴らしいことだと思ってます。……だけど、僕は大変なことに気がついてしまった……!
  このままではお祭りが、ごく一部の民しか参加できないようになるかも知れない!」
 
 「なんだってー?!」
 
 どよめく国民たち。
 
 「……たとえば、我が国ではカマキリのみんなや、念力飛行出来る人たちは空を飛んで、
  険しい地形でも飛び越すことが出来ます。
  でも、空を飛べるからと言ってそういう場所を放置したままにしておくと、
  空を飛べない国民には住みにくい環境になってしまいます。
  つまり、歩きにくくて祭りの会場までいけない! まさにakiharu国存亡の危機!」
 
 「藩王様、もっとヒーローっぽく」
 「三行でよろしく」
 
 長いよねー、ねー、と言い合う国民たち。長い話を聞く気がかけらもない。
 外の国だと行儀いいのに、ホームグラウンドだとこんなに羽を伸ばして……
 心の中で涙する涼原秋春。だが、藩王を舐めるな!
 
 「歩く人が少なくなった結果、藩国は密林に覆われた!
  もはや、人は空を飛ばずしては生きていけない時代。
  飛行手段を持たない人や猫たちは祭りに餓え、嘆き悲しむ世界……そんな日が近づいてきてるんだよ!」
 
 「な、なんだってーーー!」
 
 祭りがなければ生きていけない……そんな、akiharu国民において、今の未来予想図は死と同じこと!
 
 「なら、みんなが超能力者になればいい、すごいものは楽しい、そう思う人もいるかもしれない。
  ……だけど、空っていうのは、楽しいから飛ぶもので、歩きにくいから飛ぶものじゃありません!
  しょうがないから超能力っていうのは、あんまり楽しくない!職業選択の自由!」
 
 「最後関係ないよ!」
 
 「細かいことはいいんだよ! ……まあ、今のは例えだけど、
  色んな人がいるんだから、自分がよければいいや、じゃなくて、みんな大丈夫なようにするべきだと思うんだ。
  もちろん、飛行能力以外の超パワーでも同じことね。
  今日僕らが言いたいのは、『超能力があろうがなかろうが、みんな仲良く、快適に住める国にしよう』と言うことです。
  みんな仲良く!」
 
 「おー!」
 
 手とか前足とかカマを上げる国民たち。
 
 「それからこれは、超能力を持っていないことが多い他の国からお客さんが遊びに来たときでも、
  一緒に楽しく過ごせるようにしようという考えも含んでいます。
  みんな仲良く共和国!」

Take2(劇形式)

 ある離れた村で、突然の急病人発生。
 連絡を受けて、かけつけるヒーローたち。
 
 「これはひどい……」
 
 倒れ付す村人。助け起こすヒーロー。
 
 「しっかりするんだ……!」
 「……ま」
 「ま?」
 「……お祭りに、いきたかった……」
 
 ぱたり。地面に落ちる腕。
 
 「……いったい、彼に、何が起こっているんだ……」
 
 /*/
 
 「先生、あの患者は……!」
 「大丈夫、一命は取り留めたよ」
 
 ここは病院。幸いにも、ヒーローたちの懸命の努力によって、
 運び込まれた患者はなんとか一命を取り留めた。
 
 「教えてくれ、あの患者の症状はなんだったんだ」
 「うむ……ギャグ欠乏症じゃ」
 「な、なんて恐ろしい……!」
 
 笑いがなければ生きていけない。それがakiharu国民。
 そのakiharu国民にとって、ギャグがないのは水や空気がないのと同じこと。
 すなわち、死、あるのみ!
 
 「あの患者は、危篤状態こそ脱したが、今はギャグ、もっとギャグを、俺にギャグ、もっとギャグ、光が足りない……!
  ……と、うわごとを繰り返しておる」
 「なんて痛ましい……」
 
 目頭を押さえるヒーローたち。
 
 「しかし、一体なんでこんなことに。うちの国なら、道を歩けば笑いに突き当たるはず」
 「そう、そのはずなのだ。だが、彼のいる村は、最近河の橋が落ちてな。
  藩王様いつのまにか星見一級昇進おめでとう祭りにいけなかったんじゃ。
  ……カマキリや空飛べる人間ができるだけ運んだんじゃが、運べる人数にも限りが有る。
  彼はじゃんけんで負けて……」
 
  「なんてことだ……よし、彼のような悲劇を繰り返さないように、
  空を飛べない人でもちゃんとお祭りにいけるようにするぞ!
  超能力があろうがなかろうが、みんな仲良く、快適に住める国に!」
 
 「超能力者になって空を飛べばいい、すごいものは楽しい、そう思う人もいるかもしれない。
  ……だけど、空っていうのは、楽しいから飛ぶもので、歩きにくいから飛ぶものじゃない!
  しょうがないから超能力っていうのは、あんまり楽しくない!職業選択の自由!」
 
 「よし、いくぞみんな、今から橋をかけなおすんだ!」
 
 かけ出すヒーローたち。
 みんなで過ごす楽しい祭りのために!

 藩王 涼原秋春
 摂政 444