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南国人+猫妖精+歩兵+略奪系考古学者

イラスト

作:忌闇装介

作:和志

解説文

歴史的背景−公式文面−(作:鴨瀬高次)

 泥棒猫は全国各地で発生したが、藩王が大規模な取り締まりを行うことで、その数は減少の一途をたどった。
 代わって増加したのは、略奪系考古学者である。
 これには二つの要因がある。一つは国立学校の制定。もう一つは観光地の開発である。
 国立学校の制定は、国の教育に大きな影響を及ぼし、国民全体の学力を向上させた。
 当然、泥棒猫達もである。
 また、観光客の増加とともに、新たな観光地の開発が求められた。
 そこで目を付けられたのが、古代遺跡である。
 これを開発したのが、教育を持った泥棒猫たちであった。
 彼らは密林の奥に眠る遺跡を探し出し、財宝を手に入れ、詳細な地図を作り上げ、観光開発会社に売りさばいた。
 新規の遺跡発掘は莫大な富を生み出すため、一攫千金をねらった泥棒猫がこぞって参加した。
 こうして略奪系考古学者と呼ばれる職業が成立した。
 最も彼らはゴールデンスコッパーと呼ばれる事を好む。スコップ片手にスリルとお宝を求めていったからである。
 こうした由来から、第一次ゴールドスコップブームという一過性の好景気が訪れた。
 やがて発見される遺跡の数は少なくなっていくのだが、
 多くの考古学者たちは遺跡の管理人や観光ガイド、更には自ら観光会社を立ち上げるなどして
 逞しくその後を生き抜いていく事になる。
 ただし、こういった観光会社・観光ガイドは元が泥棒猫であるがゆえに手癖が悪かったらしい。

歴史的背景−真相−(作:リバーウィンド)

 ■きっかけ:
 
 とりあえず街に戻って落ち着いた泥棒猫たち。洪水対策とかで(実際は猫妖精が昇り降りして遊ぶためとの噂あり)
 やたらと高床な家でごろごろしつつも、一度目覚めた野性という名の略奪根性は消えはしなかった。
 しかし、彼らはこうも思った。
 「泥棒はよくないよねー」
 「犯罪者だもんねー」
 ついでにこんなことも思い出した。
 「そういや私ら歩兵だったねー」
 「軍人さんが盗みってのはマズイねー」
 略奪したい! 略奪したい!
 でも
 捕まっちゃヤバイ! 捕まっちゃヤバイ!
 さてどうしたものか。
 誰かが思いついた。
 「うちの国、遺跡とかあるじゃん。漁りに行こっ♪」
 遺跡の所有権なんてあやふやなもんである。これは行けると踏んで、皆して密林に侵入していった。
 
 ■黎明期:
 観光コースという名のデスマーチが盛んになるほど、豊富で多彩な鳥獣木花を相手に捕食したりされたりしつつ。
 やってきました古代遺跡。成立年代なんて知らないけど多分古代遺跡。
 そして愕然とした。
 『成人の儀式参加者を除き、立ち入りを禁ず。 By王様』←看板
 ……入れないじゃん。
 というか、遥か昔っから儀式で使われてる遺跡である。金目のもんなんざ、そもそも無さげだったりする。
 がっくしする一同。
 しかし、希望はある!
 国土にはだーれも調べてない塔だとか、謎の地底洞窟がまだあるじゃないか!
 気を取り直した一同。目的へ向けて再度進行を開始した。
 むしむしべたべたする沼地を越え、沢に生えた葦にじゃれ付き、苔むした巨木を迂回し、ようと思ったけど登ってみたりしつつ。
 やってきました古代の塔。ほんとに古代からあるのか誰も知らない古代の塔。
 そして愕然とした。
 『学術調査を除き、立ち入りを禁ず。 By執政』←看板
 ……入れないじゃん。
 なお、洞窟方面もがっくしコースだった。
 仕方ないので街に戻ることに。意外と素直な奴らである。
 
 ■成立期:
 
 しょぼーんと猫耳と尻尾を垂れさせつつ、丸くなって不貞寝する猫妖精ズ。
 やはりここはツナ缶を求めて暴動起こすしか……などといった不穏な空気が流れる中、再び誰かが思いついた。
 「……ガクジュツチョーサなら良いんだ」
 「「「それだっ」」」
 とはいえまともに勉強なんて無理。2秒で飽きるから。
 結果、彼らはとりあえずそれっぽさを会得することにした。
 教材は有名な某映画シリーズ。これなら飽きない。一回ずつしか見なかったけど。
 「あー、銃撃ってるよ拳銃」
 「私ら持ってるじゃん、支給品の銃。長物もあるし」
 「そーいえば、キョーリューの化石掘るときって、スコップ使うんだね。テレビで見たー」
 「それも持ってるし。塹壕掘るのに使ってるでしょ」
 「うわー、ムチだムチだ。すっごーい、かっこいいー、あれ欲しいー」
 「それは流石にないね。盗ってこないと」
 一部(あるいは全部)なんだかなーな会話を交わしつつ、着々と学習を進める彼ら。
 持ってるモノを確認し、足りないものは調達し、やがて装備を整えた。
 いつもの軍服に『I am こーこ学者』と書かれた腕章を巻き、使い慣れた歩兵小銃を肩に回し、
 いざとなったら生肉にも刺せるスコップを腰に差し、考古学者なら命の次に大事にするらしい古びた帽子もばっちり被った。
 ブツを詰めるバックパックも用意済み。一部リュックサックだったり何故かランドセルだったりもするが用意済み。
 そして、再び出発の時は来た。
 「お前ら、装備はいいかっ」
 「「「おっけーでーすっ」」」
 「覚悟はいいかっ」
 「「「おっけーでーすっ」」」
 「コーコガクシュ(噛んだ)……の気分になってるなっ」
 「「「ばっちりでーす」」」
 「お前らの好きなもんは何だ? 欲しいものは何だ!?」
 「お宝っ!お宝っ!お宝っ!」
 「よーし、行くぞっ」
 「「「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」」」
 こうして、彼らは考古学者の名の下に、誰にも許可を得ないまま、調査と書いてお宝ゲットとルビを振る毎日に、突入していったのである。

歴史的補講(作:444)

 多くの泥棒猫たちは泥棒を廃業して、考古学者に宗旨替えをしたが、
 一部の泥棒猫たちはそれをよしとしなかった。
 「あの軟弱者たちめ」
 「僕たちはまだ、ツナ缶を食い足りない」
 「このスリル、知ってしまったらやめられないのさ!」
 そうして悪行を続けてくれた彼らであったが、
 あるとき、風紀委員会の手によって追い詰められてしまう。
 このまま捕まってしまえば、一週間砂糖水生活だ!
 そんなとき、助けてくれたのがサーラ先生であった。
 傷の手当てもしてもらった。
 「怪我をした人のォ、手当てするのは当たり前でしょゥ?」と笑うサーラ先生に、
 泥棒猫たちの胸は熱く高鳴った。
 「サーラ先生に恩返しをするために……」
 「貢物をしよう!」
 「でも持ち合わせ何もないよ?」
 「じゃ、どっかから盗ってこよう!」
 「おー!」
 だが、サーラ先生はそれでは喜ばなかった。
 「あらァ、ありがとう〜。でもねェ、人のものをとるのはよくないと思うんだァ」
 「じゃあ誰のものでもないものをとるぞ!」 
 こうして泥棒猫たちは遺跡に突撃していった。
 新たな略奪系考古学者の誕生である。

要点・周辺環境内訳

周辺環境

南国人

猫妖精

歩兵

略奪系考古学者

要点

南国人

猫妖精

歩兵

略奪系考古学者

能力評価

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