<民族>
akiharu国の国民は、体格には恵まれないものの、誰もがすばしっこく、タフである。
もともとは猫のような民族と、薬草に強いまじない師の民族に分かれるらしい。
これを象徴するようなおとぎ話が残されている。
《猫王様と巫女神様》
むかしむかしのそのまたむかし。
密林の奥に猫と、まじない師と、猿と竜の王様が住んでいました。
猫王様は好奇心が旺盛でした。
いつも、猿や竜の手下を木の上からからかっては遊んでいました。
ある日、つい調子に乗りすぎて猫王様は木から落ち、竜の手下に噛まれ、傷を負ってしまいました。
そこへ巫女神様通りかかりました。
巫女神様は猫王様をかわいそうに思い、不思議な薬草で猫王様を直してあげました。
しかし、猫王様は塗られた薬が余りに痛く、巫女神様をひっかいってどこかへ消えてしまいました。
それから数日後、巫女神様は密林奥深くへ薬草をとりに行きました。
うっかりものの巫女神様は猿の王の城に足を踏み入れてしまいました。
巫女神様は猿たちに囲まれ、足が震えています。
そこに風の様に巫女神様をさらっていくものがありました。
猫王様です。間一髪、巫女神様は助かったのでした。
それ以来、猫神様と巫女神様は友達になったのです。
これは、現在国民の多くが猫士兵士・医師吏族・パイロットに分かれる証拠でも有る。
つまり猫神様の子孫は猫士兵士に。巫女神様の子孫は医師吏族に。混血児はパイロットになるという風に。
事実、猫士兵士は身軽かつ、タフ。
戦場でも「鮫は美味しかった」等、豪快な数多くの逸話が残されている。
<気候・風習>
akiharu国は、密林深く、野生動物の脅威に今もさらされる地方に存在する。
戦闘能力を常に求められる環境で育ったためか、
akiharu国では、今でも力試しとしての成人の儀式が存在する。
それはこんなおとぎ話から始まったらしい。
むかしむかし、人々は夏になると竜が暴れ出すのに困っていました。
竜の怒りは大変激しく、人々の家をみなめちゃめちゃにしてしまいました。
そこで巫女神様は親友の猫の王様に相談しました。
猫王様は言いました。「我らは木を伝い、天に住まう。友よ、そなたもそうすればよい
ではないか。」
竜の怒りが届かないように、皆が天に住まえばよいのではないかと。
こうして、人々は竜の怒りから逃れることが出来ました。
しかし、竜の怒りは収まりません。眷属を使わして天に住まう人々を下から襲わせ
たのです。
巫女神様は猫王様と協力して竜の怒りを沈め、皆が仲良く暮らせるような暮らしを作りました。
ですが猫王様と巫女神様の仲の良さを見て猿達は嫉妬しました。
のけ者にされている気がしたのです。
猿は竜に告げ口をしました。「巫女が竜の力を馬鹿にしていると」
巫女神様は再び竜の怒りにふれ、立派な宮殿は一夜にして滅んでしまいました。
そして仲の悪かった猿の王様に眠りを妨げられるようになったのです。
巫女神様は親友の猫王様にお願いをしました。
猿の王様が自らの眠りを妨げないようにと。
猫王様は言いました。約束しようと。
そして猫王様は宮殿に向かい猿の王を倒し、巫女神様に静かな眠りを与えました。
これが、成人の儀の元とされる。
akiharu国居住地から離れた場所にある古代遺跡には、今も凶暴な野生動物が住み着き、様々なトラップが仕掛けられている。それに適切に対応できて、ようやく一人前と認められるのだ。