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letter090612

 千ちゃんさんへ
 
 お世話になっています。akiharu国藩王、涼原秋春です。
 先日は、僕の身体状態に関する監督、ありがとうございました。
 それだけではなく、士季ちゃんの保護に、橘さんへのご助言、重ねてありがとうございます。
 我が国だけではなく、共和国全土の助けに動いていただいて、千ちゃんさんにはもはやお礼の言葉も見つかりません。
 
 このような状況で、さらにお願いをすること、まことに申し訳ないのですが、
 本日は私の身体についてご相談があり、お手紙差し上げました。
 最近、私は記憶が途切れ途切れになるという、身体の異常をかかえています。
 
 この健康状態の悪化に不安があるのはもちろんですが、
 藩王という責任のある立場で、記憶のない間に一体何をしているのか、
 国民たちと共和国に対して恥ずかしくない行いを取っているのか、不安でたまりません。
 
 現在私は、記憶を失っている間の行動に自信が持てず、医師にかかることに躊躇しています。
 また、この現象の裏には、私が世界樹を間接的に取り込み、
 藩国の記憶を持ってしまったことが原因ではないか、
 あるいは、記憶の欠落に気づいたのが最近であるため、
 最近の共和国を滅ぼしかけた時間犯罪の結果、
 現在ニューワールドが辿っている歴史と、私が継承した藩国の記憶で細部の差異が生じ、
 それが悪影響をきたしているのではないか、とも考えています。
 
 まことにあつかましいお願いなのですが、千ちゃんさんなら、
 仮に私が暴走しても取り押さえることができ、世界樹や時間についての知識も所持していらっしゃるのではないかと思い、
 お力を貸していただけないかと、恥ずかしながら手紙をしたためた次第です。
 厚かましいお願いではありますが、なにとぞよろしくお願いできませんでしょうか。
 
 涼原秋春より。
 代筆:444
 
 涼原秋春の記憶途絶中の行動が不明であるため、444が代筆いたしました。
 お願いのお手紙について、本人が書き記さないご無礼、誠に申し訳ございませんが、
 なにとぞご容赦ください。