nangoku
人のイグドラシル:南国人
要点(作画:涼原秋春)
周辺環境(作画:涼原秋春)
解説(作:444)
akiharu国は、密林の深い地方にぽつんと存在する。 空には奇声を発するカラフルな怪鳥が舞い、国を少し離れた密林には 凶暴な野猿の群れ、沼沢にはワニが生息し、季節ごとの洪水には村までやってくる。 国民は洪水対策のために高床式になっている家々から、 銛を持ってワニに立ち向かうのだ。 こんな過酷な環境ではあるが、akiharu国の国民たちは大自然と 食ったり食われたりしながら、たくましくすこやかに育ってきた。 国民は、体格には恵まれないものの、誰もがすばしっこく、タフであり、 医師と吏族が結びついてきたために発達してきた医療技術で、 少々の怪我や病気は治してしまえるので、環境の割に、驚くほど平均寿命が長い。 主要産業は、捕獲した野生動物や、その毛皮。 発達した医療技術、また、近代になってテンプラーとして名高い 藩王の造り出した完全機械化されたアイドレス工場で 生産されるアイドレスである。 余談ではあるが、アイドレス工場が完全機械化されているため、 akiharu国では整備士が育たないという弊害がある。 そして、有事の際には藩王が整備士として一人でひーこら言っている。 戦闘能力を常に求められる環境で育ったためか、 akiharu国では、今でも力試しとしての成人の儀式が存在する。 akiharu国から徒歩で3日ほど歩いた先にある古代遺跡。 そこに成人を迎える若者たち数人でグループを組んで、 成人の証として遺跡の最深部まで突入するのだ。 遺跡の中には、群れを成した野猿や、吸血コウモリ、凶暴な野生動物が住み着いており、 成人の儀式のためにしかけられた恐ろしい仕掛けも待ち受けている。 この遺跡を攻略する中で、戦士は戦闘能力ととっさの判断能力を、 吏族であり、医師である者は指揮能力と治療技術を試される。 そして遺跡最深部の前に立ちはだかる強大な野猿の王を倒した先に、 かつて一夜にして滅んだ古代王朝の霊廟があるのだ。 若者たちが、偉大な祖先の前で成人としての誓いを述べることで、 成人の儀式は完了する。 こうして、たくましいakiharu国人が誕生していくのだ。
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