今ターン共和国を攻めると目されている敵は、『物理域変換』という技を使用します。
これを使用されるとあらゆる科学技術が停止するだけでなく、超能力も使用できなくなります。
念力飛行中に使用されると大変危険なので、敵襲がありましたら陸路での避難をお願いいたします。
T15に迫る敵、その名は邪悪なる神々。
神々とNWの民の戦いが、今始まろうとしていた……!
「神と人との違いを教えてやろう。
見ろ、必殺の物理域変換! 科学パワーは消える!」
「やつめ、世界を幻想(ファンタジー)の領域に引きずり込んだか!」
消える明かり。止まる電車。街から次々に科学の力が消えていく。
「ヒーロースーツが……!」
科学の力であるヒーロースーツが消えうせ、バトルマンティスすらも停止する。
だが、ヒーローはくじけない!
「まだこの鍛えぬいた体がある! スーツがなくとも、俺はヒーローだ!」
そう、ヒーローがヒーローなのはスーツがあるからではない。その心こそがヒーローなのだ!
だが、敵の攻撃はそれだけではない……!
「だが、この私の物理域変換の前には、念力すらも無力!
さあ、念力飛行者たちよ、我が力の前に蚊トンボのごとく堕ちるがいい!」
「くっ、体から力が消えていく……」
「サイキックヒーロー!」
念力すらも消え果た。
ヒーローたちに打つ手はあるのか!
「……飛ばなかったらいいんじゃね?」
「その発想はなかった」
「えーーーーー!」
邪神の抗議。
だがヒーローたちは動じない!
「よしみんな、敵が来たら落ちるから飛ぶなよ!
ヒーローとの約束だぞ!」
「はーい」
みんなの声援を背に、ヒーローは戦う!
本当の戦いはこれからだ!
藩王 涼原秋春
摂政 444