・世界と世界は、その世界にいる人間種を比較サンプルとすることで接続している
・人間種を他の世界から見て、比較対象にならないほど進化改良すると、接続が断絶。孤立につながる
・いくつもある世界は、互いに助け合うことで成り立っているので、断絶するとまずい
・我々が目指すべきは種族そのものを改良せずにより良い暮らしを出来るようにする研究
人間を種として改良することは、その種を世界から『人間』と見なされないようにすることにつながる
この件に関しては既に他世界で同様事例がいくつも報告されていて、疑いの余地はない。
世界はどの世界にも存在する『人間』を基盤として情報をやりとりしており、
結果として人間の改良は世界同士のつながりを破綻させる。
つまり、ニューワールドと他の世界のつながりを完全に断ってしまうことになるんだ。
これはこの世界から第7世界人がいなくなるだけでなく、ニューワールドが孤立してしまうことを意味している
そして、藩国が単独ではやっていけないように、世界もまた単独では存在し続けられない。
つまりこの世界や、今この世界とつながっている世界が滅ぶ引き金となってしまうんだ。
だから、僕らがやらなければならないのは、人間を種として改造することではなく、
現行人類がそのままで、より良い暮らしを得ることが出来るようになる研究なんだ。
藩王 星見司2級 涼原秋春
摂政 星見司4級 444