student
南国人+学生+医師
イラスト
学生 作:和志
学校(洪水対策済) 作:忌闇装介
医師(南国人+吏族+医師からの継承イラスト) 作:涼原秋春
病院(南国人+吏族+医師からの継承イラスト) 作:涼原秋春
設定文
設定 作:444&リバーウィンド
○前書き 窓の外には、密林と青い空。空では怪鳥がギャーギャーと、 森では猿がキーキーと鳴いている。 「あ、人が怪鳥にさらわれていった」 「こらー、そんなこと気にしないで授業に集中なさい!」 「ギャー! 机の中からコブラが!」 「食べ残しを机の中に置いて帰るからそうなるんです!」 「こら、何で遅刻したの!」 「いやあ、うちの高床建築の下からワニが出てきて、それと格闘してました」 「僕は、沼で大怪魚と戦っていたらおぼれました! ……あ、でも大怪魚はちゃんと倒しましたよ!おいしかったです!」 「学校に来る前に寄り道するなって、何度言ったらわかるんですか! 先生にも食べさせなさい!」 「先生! 天狐さんが古代遺跡に探索にいったら行方不明に!」 「彼なら勝手に帰ってくるからほうっておきましょう」 ……ここは、akiharu国の医療政治学校である。 ○なりたち 医師が国を運営する吏族をかねる、akiharu国の医師たちは、 吏族が資格制になったことをうけて、吏族の資格取得のため、 そして、サーラ先生を国に招いたこともあり、医師としても一から鍛えなおすため、 学生服に身をつつみ、学生として勉強しなおすことになった。 主な教官は、吏族の中で唯一の吏族資格持ちの阪先生。 ○施設について この学校は、吏族としての勉強や、医師としての座学を学ぶ教室ブロックと、 医師としての実技を学ぶ病院ブロックからなる。 どちらの校舎も、高床式になっており、雨期の洪水対策が施されている。 ○授業の様子 今回は、学校開設の記念に、医師以外から体験学習生を招いての 授業を紹介する。 「今日はー、薬効があるキノコと食べたら即死のキノコの見分け方です。 おいしいのが食べたら死ぬ毒キノコです。おいしくないのが薬効があるキノコです」 「せんせー、僕の持ってるのと忌闇の持ってるのってどっちが駄目キノコっすかー!?もぐもぐ……」 「もちろん、両方です」 「……ぐふぅ」 「早速2名も死者を出してしまったわ。 さあみんな、蘇生の実習授業よ」 「イエッサー!」 ○教室移動風景 akiharu国人と言えば、褐色の肌にいかにも運動を得意としそうな引き締まった体、髪は金色系と、典型的な南方系の特徴を持つ。 こういった人々が制服に身を包んでいるのはどんな印象かと言うと、意外と言うべきか、さほど違和感はなかったりする。 なんせむんむん熱いこの国。長時間着用し、汗かいたから即着替えというわけにもいかない制服に関しても、暑さ対策はばっちり。 通気性に優れた布地を最低限用いた涼しさ全開のデザインとなっており、色彩などが統一されてることを除けば外を歩いてる民衆とさほど変わらなかったりする。 なお、素直にクーラー付ければ? というツッコミは無しの方向で。学校作ったときに皆忘れてたんだもん。 ところが、これが医療実習となると一気に様変わりする。全員が一斉に長袖の白衣を着込み、筆箱ならぬ器具箱(メスなどが詰まっているのだ)を片手に、病院ブロックにぞろりぞろりと移動していくのである。 もはやそこだけ別世界。来る授業内容を思ってニターリとしてる生徒も居たりして、素晴らしく異世界な香りがするのだ。 ○実習の一例 「今日の教材はー、ツアー途中で脱落した観光客が3ダースです。外傷・中毒・錯乱と症状さまざま。容態も軽症から今すぐ蘇生実習できるレベルまでよりどりみどりですよー」 「……ミスって止めを刺しても旅行中の事故で済みますね(にっこり)」 「はい、皆さん準備はいいですかー? では実習開始〜」 こうして特に細かい指示も無いまま始まる実習。こんな調子で医師としての技術が磨けるのかはわりと謎である。 ちなみに、生きのいい教材はぐるぐる巻き済みなので安心。
学校施設設定 作:田中申
学校ブロックには複数の非常用発電装置がある。 これは単独でもakiharu国全体をカバーできるほどの発電力を持っており、内ゲバやうっかりミスなどの人災で停電した際によく使われる。 また、病院ブロックでは医療機器の誤作動を防ぐため、ノイズ対策もされている。 たとえば、室内でのナショナルネット接続や瞑想通信は、非常時を除き、原則禁止である。 実験室や薬品倉庫などの近くの廊下には、緊急シャワーが設置されている。 本来の用途は、誤って体に付着した菌や毒劇物などを洗い流すことだが、akiharu国民は以下のような使い方もしている。 ・廊下を水浸しにして、靴を濡らし、靴下を奪う。 ・美少年を濡れねずみにして「風邪を引くと大変」という理由でお持ち帰りする。 シックハウス症候群や化学物質過敏症などのアレルギー対策として、建材には天然由来のものが使われている。 また、花粉症対策として、空気清浄機も設置されている。 病院ブロックの校舎の屋上には森林浴を目的に自然を模して作られた箱庭の公園がある。 森の香りや色彩、景観は保養効果が認められており、また、小川のせせらぎや鳥のさえずりを聞くと脳の活動を沈静化することが確認されている。 ちなみに、akiharu国の本物の自然は、UMAや超自然現象など、刺激が強すぎるため、かえって逆効果である。 理学療法としての温浴を行うため、病院ブロックには大浴場が完備されている。 浴槽には保温効果の高い入浴剤が入れられており、静水圧や流体抵抗、超音波振動などを利用することで疲労回復を早めることができる。 また、水を変えれば、流れるプールとして楽しむこともできる。 病院には人工血液を用意されている。 この人工血液は通常の血液よりも酸素が溶解しやすく、酸素の運搬機能も優れている。 そのため、健常者でも、身体機能強化の目的で、交換輸血する場合がある。 人工血液は血液型に関係なく輸血でき、感染症の危険性もない。 色は牛乳のようだが、味は非常に悪いらしい。 なお、akiharu国七不思議に、白い血の重傷者という話があるが、これは交換輸血された患者であるという説が有力である。
おまけ・学校の七不思議 作:鴨瀬高次
<先生の姿は見えないのに授業が行なわれる> 先輩から聞いた話なんだけどさ、夕方、忘れ物をとりに教室に戻ったんだって。 で、誰もいないと思って入ったら、先生の授業の声がするの。 教壇の方を見たけど誰もいなくて。 その先輩、怖くなってその場から逃げたしちゃったんだって。 <蘇生実習に失敗した転校生> ある日学校に転校生が転校して来たんだけど、その転校生、学校に生えてるキノコを背の小さい先生に勧められて食べちゃったんだって。 当然容態が急変して、蘇生実習が始まったんだけど蘇生に失敗して、その転校生死んじゃったんだって。 それ以来、実習室にはその転校生の霊が出てメスを隠したり、電気を消したり、美少年をさらったりして実習の邪魔をするらしいよ… あと、実習室にある人体模型はその転校生らしくて、夜な夜なキノコを求めて動くらしいって… <白い血の重傷者> 先生から聞いた話なんだけどある時、病院に重傷者が運ばれてきたんだって。 その人、白い血を流してたんだって。 なんでも欲しい物の為に一ヶ月砂糖水で生活してたら、血液中の血糖値が上がりすぎて糖分が結晶化して、白い血に見えたとかなんとか。 そんな事例、いままでなかったからなぜか7不思議に数えられるらしいよ… <整備失敗したI=Dの霊> すっごく昔の事なんだけど、その頃、共和国・帝國の各地で爆発が起きたんだって。 で、それを危惧した、時の藩王様が国をあげて共和国の共通I=Dを作ったんだって。 試作は成功して、20機のI=Dが作られ、立派に戦果を挙げたんだけど、その後の整備に失敗してその20機は皆壊れちゃったんだって。 その20機の残骸はこの学校の裏山に埋められたらしいんだ。 朝方、裏山から風が吹くでしょう?それはその20機のI=D達が夜の散歩の後、足のホバーを目いっぱい吹かせるかららしいよ。 <蘇生実習中に靴下が消える> この間、蘇生実習の被検体やったんだけどさ、なんでか実習が終わったら靴下がなくなってるんだよ。 それが何度も続いてさ。回りに聞いたら同じ様なことが起こってたみたいでさ。 先輩に聞いたら、先輩の時も同じ事があったんだって。 それと、黒板の裏にアタッシェケースがある時があるんだよねー。いつの間にか消えてるんだけど。 丁度、消えた頃に靴下消失事件が多発するんだよ。 なんだか分らないけど不思議だよねー。 <学校のスイカ畑に行くとツナ缶を求める声がする> 昔、共和国全体が食糧難に陥った時が有ったんだって。 akiharu国も例外じゃなくて、海外からツナ缶の輸入がストップしたり色々大変だったみたい。 その時、とあるツナ缶がとっても大好きな兵隊さんが居たんだけど、戦争の傷が元で入院してたらしいの。 で、その人の容態が急変した時に「ツナ缶が食べたい…」って言ったの。でも食糧難の時代だからなかなか手に入らなくて。 そんな時、その人の恋人が兵隊さんの手にそっとスイカの種を握らせたの。 「これはツナ缶の種。だから、これが実るまでちゃんと元気でいて。」って。 兵隊さんは病室から見える所に種を植えてもらって、毎日ニコニコしながら種を見守ってたんだけど、その十日後に死んじゃったんだって。 その夏にスイカがなったんだけど、夜な夜なその兵隊さんが現れて「ツナ缶が食べたい…ツナ缶が食べたい…」って言うらしいの。 それ以来夏、スイカ畑にスイカがなったらツナ缶を置くらしいよ… <7不思議を探検すると消息が途絶える。> 今までの6つの不思議を全部体験した人はその後、みんな行方不明らしいよ…
要点・周辺環境内訳
周辺環境
南国人
- 密林 :設定文「窓の外には、密林と青い空」
- 古代遺跡 :設定文「「先生! 天狐さんが古代遺跡に探索にいったら行方不明に!」」
- 洪水対策された家:イラスト
- 沼沢 :沼で大怪魚と戦っていたら」
- 豊かな動植物相:設定文前書き他
医師
- 病院 :設定文「医師としての実技を学ぶ病院ブロックからなる。」
学生
- 学校 :イラスト
要点
南国人
- 布地の少ない服装:イラスト
- 小麦色の肌で健康的な人材:イラスト
- 金色の髪:イラスト
学生
- 学生服:イラスト
医師
- 白衣:設定文「全員が一斉に長袖の白衣を着込み」
- メス:設定文「筆箱ならぬ器具箱(メスなどが詰まっている」
能力評価
体格 | 筋力 | 耐久力 | 外見 | 敏捷 | 器用 | 感覚 | 知識 | 幸運 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
−1 | +0 | +0 | +1 | +1 | +2 | +0 | +0 | −1 |
- 南国人は一人につきターン開始時に食料1万tが増加する代わりに娯楽1万tを消費する。
- 南国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。
- 医師は治療行為ができ、この時、治療判定((器用+知識)÷2)を×3.38(評価3)補正することを選択出来る。補正を選択した場合燃料2万tを消費する。
- 学生は戦闘時AR7以下の際に任意の評価を×2.25(評価2)補正することが出来る。(燃料は消費しない)
→次のアイドレス
- 斉藤奈津子(ACE)、学兵(職業)、風紀委員会(職業)
- 岩田裕(ACE)、サーラ・サーシャ(ACE)、名医(職業)