一方で変身しないままに二足歩行し、その肉球のついた手で道具や機器を扱う個体もいることから、 結局のところどのような姿を取るかは本人の気分次第なのであろう。
(図は人化変身せずに二足歩行する猫)
また、変身のためのエネルギーを全て成長に回すことで、 猫の姿のまま大きく成長していく事を選ぶ個体もいる。
akiharu国ではターン1の建国当初から虎のような大きさの猫士が藩国運営に携わっていたが、 民間では100m級の大きさまで成長している猫がいる事も確認されている。
これらの巨大猫たちは、カマキリが冬に死ぬことで生態系を守っているように、 冬眠することでその巨大な体とakiharu国の自然を維持している。
……もっとも、巨大ではない猫たちも、寒くなってくると冬眠と称してこたつから出てこなくなるのだが。
ちなみに、古代akiharu文明の産物であるakiharu猫は生息地に渦巻く高濃度魔力を吸収したのちに 変身や、野外での冒険活動を繰り返して放散するよう改良されている。
また、冬眠を行う猫の場合、その間の生命維持のために魔力を消費してゆく。
猫たちが自由気ままに仕事をさぼっているように見えるのは、この生態のせいなのだ。 彼らのこの行動は、自らに過剰に魔力を取り込むことを防ぐ意味もある。
そのため、akiharu国では猫たちが冒険に行こうと思い立ってもそれを止めることなく、 また猫たちもシフト制交代で仕事を休んでこれらの活動を行っているのだ。
akiharu猫は当初、古代の民の遺伝子操作によって知性と繁殖能力へプロテクトがかけられていた。
しかし、その古代の呪いは、akiharu国にクーリンガンが滞在した際、彼がもたらした医療技術によって解除されている。
今日akiharu猫が国民としてakiharu国の各所を闊歩しているのは、彼の功績によるものである。
なお、これによりakiharu猫は人間よりも繁殖能力が高く、カマキリよりも長命な種族となったが、 その一方でカマキリほど繁殖能力は高くなく、人間ほど長命ではない。
akiharu猫は藩国の中間ポジションとして、気ままに暮らす種族なのだ。