残ったのは悲しみに傷ついた人間たちと、巫女神さまの眠りを守ろうとする猫たちでした。
──akiharu国に伝わる神話
akiharu猫。それは、一般的にはホラ話として一笑に付されかねない神話の名残を強く留めた種族である。
akiharu国に伝わる神話によればこの猫たちは、 薬物に長けたまじない師の民族であった古代akiharu国人の友として暮らしてきた種族である。
同時に、古代akiharu国人は“竜の怒りを恐れ、天空へ住居を移した”とも伝えられている。
この記述が事実であるのならば、当時の人間は宇宙へとおそらくその住居を移すほどの、 また竜を警戒しなければならないほどのテクノロジーを所持しており、 神話でうたわれる猫たちの特徴は、そのテクノロジーによって種族改良を受けたためだと考えられる。
一説に、現在akiharu猫に考古学者になる道を選ぶ者が多いのは 神話にうたわれるように、古代墓所の守護種族として遺跡に携わってきた名残とも言われている。
akiharu猫はただの猫とは違う特徴を多々持ち合わせている。
この特徴がどこからやってきたのか──それが、神話が事実であった事の証である。
akiharu猫の基本スタイルは普通の猫の姿である。
品種はノルウェージャンフォレストキャットに似た王猫をはじめ、
三毛猫、黒猫、スコティッシュフォールド、ボンベイなど様々であるが、雑種であることが多い。
これはこの国の混沌さの一面が現れた結果であろう。