生態学部の活動風景

学校要塞生態学部

akiharu国生態学。
それは、akiharu国の生き物たちと植物たちの、食物連鎖などといった相互関係を調べることで、
生態サイクルを壊さないように、たくさんご飯を食べていこうというものである!

例:
「いやー、最近ちょっとワニ食べすぎちゃって」
「じゃあ来年に備えて、ワニが餌にしてる魚とか取るの、ちょっと控えめにしとこうぜ」
「オッケー。でもピラニアは増えすぎるとまずいから、そのへん忘れないようにね」

カマキリが大増殖をしてから、NW時間で十数年。
だが、akiharu国の生態系を完全に把握し、生かしきっているとはいえなかった。
さらにはその間に、マンイータや土壌汚染といった生態系の大変動も発生していることも、
把握を難しくしていた。

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「よし、とりあえず調査だ」
「イエー!」

人間とカマキリは立ち上がった! 猫は昼寝しながら話を聞き流していた。

カマキリの透明化能力を生かした現地調査。
カマキリは透明化能力を使って、獲物に気づかれることなく、ごく近くまで近寄ることができるのだ!

そろそろそろ。どすっ。ざくっ。

「……はっ、しまった、近くでおいしそうにしてるから、反射的に狩ってしまった!」

「おいーっ! ……しょうがないな、死体を解剖してスケッチとかしようぜ。
 これはこれで色々わかることがあるかもしれない」

「むしゃむしゃ」

「食うなーー! 人の話を聞けーーーー!」

一方そのころ。
人間とカマキリが漫才をしている間に、猫は物陰から観察してレポートを書いて、
評価で花丸をもらっていた。

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そして時は流れ。秋も終わりに近づいてきたころ。

「とりあえず今年の分の報告書作成完了っと」

「3分でわかるakiharu国の生態系part1。
 いい感じの漫画になったね!」

「性質上、誰にでもわからなければ意味がないからな!」

ともに学んできた仲間たちと笑いあった後で、カマキリは言った。

「では冬の分と、来年以降は任せた!」

「さびしくなるな……」

冬。akiharu国の別れの季節。
それはすべてのカマキリにとって例外ではない。

「まあ俺も春まで生き残れてたら、また続けるから。
 俺がいないなら、まあ他の誰かがやるだろ」

「ああ、そのときは頼むぜ!」

生態系の調査とは、一年で終わる仕事ではない、
何年、何十年とかかる学問なのである。
彼らの戦いは続く!

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