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■1059
/ ResNo.70)
Re[3]: 治療
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□投稿者/ リバーウインド
一般人(15回)-(2007/06/11(Mon) 19:15:18)
【装備】
・akiharu国は自然豊かで地下洞窟もあるため、藩国民は自然薬物の知識が豊富である。そのため洞窟内のキノコやコケなどをその場で薬品として使用できる。
【体術】
・患者・負傷者が知人であっても焦らずに、客観的に診断して的確な治療を行う。
【その他】
・医師は藩国民である患者・負傷者に対して普段から診察・治療を行っているので、誰にどの薬や治療法が効果的かを把握している。
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■1060
/ ResNo.71)
偵察
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□投稿者/ リバーウインド
一般人(16回)-(2007/06/11(Mon) 19:22:55)
【体術】
・水平方向だけでなく、天井や床といった垂直方向にも注意する。
・視覚や聴覚だけでなく、匂いの変化や空気の流れにも注意する。
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■1061
/ ResNo.72)
白兵
▲
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■
□投稿者/ リバーウインド
一般人(17回)-(2007/06/11(Mon) 19:37:33)
【体術】
・隙を作らないよう、常に動き続ける。
・スタミナを温存するため、過度に激しい動きは避ける。
・目標を倒しても、気を抜かず残心を心がける。
・その瞬間の目標に集中し過ぎずに、戦場全体の把握を心にとめておく。
・目標の攻撃リーチが長いときは懐に飛び込む、短いときは近づけないなどして、自身に最適な間合いの確保を図る。
【その他】
・akiharu国には人を襲う生物が生息しているため、藩国民は人外との戦闘に慣れている。
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■1062
/ ResNo.73)
汎用
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□投稿者/ リバーウインド
一般人(18回)-(2007/06/11(Mon) 19:39:53)
【その他】
・akiharu国の従軍要員は少ないので、少数チームによる連携や戦闘に慣れている。
・南国人は小柄なので、狭い洞窟でも比較的自由に行動できて有利である。
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■1063
/ ResNo.74)
医療ss
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■
□投稿者/ 天狐
一般人(9回)-(2007/06/11(Mon) 19:45:43)
はい、じゃあちょっとそこに横になってください。
ええ、そのシートの上です。
はい?下がゴツゴツしてお腹が痛い?
そのくらい我慢してくださいよ、こっちだって出来ればちゃんとした環境でやりたいのを我慢してるんですから。
ぶつくさ言わないでおとなしく横になってください。
はい、じゃあ下肢のマッサージから。
力抜いてリラックスリラックス。
ちょっとした休憩。
その間にも医師二人がせわしなく働き続ける。
綸子は外傷の処置、東西は針とマッサージによる疲労回復。
幸いにしていまのところ二人の手に余るような事態は起こっていない。
とはいえ、初めてづくしの地下探索。
一体何が起こるかなんてわかりはしない。
暗い場所と言うのは往々にしていやな想像を招きやすい。
そういった事態の為に自分達は付いてきているのだ。
「皆もだけどォ 貴方達も怪我したらダメよォ?」
サーラ・サーシャに教えられたことを思い出す。
まずは自分の身を守り、その上で全員を護る。
治すものが怪我をしていては始まらない。
動かないでくださいね、手元が狂っちゃいますから。
え?疲れてないか?
大丈夫です、これが終わったらちゃんと休みますもの。
はい、ちょっとしみますけど我慢してね。
でも今のところメスを使わなくて済んでますね。
ざんね・・・いえ、何でもないです。
はい、もういいですよ。
この先も怪我・・・しないように気をつけてください。
彼らは殴ったり壊したりというのも苦手ではない。
むしろ得意だったりするのだが今は封印して仲間のサポートに徹している。
これは探索クエスト。
戦闘だけできればいいって物じゃないのである。
それぞれがぞれぞれの役割を果たして一丸となる。
それがパーティーと言うものなのだ。
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■1064
/ ResNo.75)
偵察SSまとめ
▲
▼
■
□投稿者/ 鴨瀬高次
一般人(8回)-(2007/06/11(Mon) 20:13:43)
(はぁ、面倒臭いなぁ…真っ暗で全然前も見えないし)
清白は頭をぽりぽりとかきながら音もなく暗闇を移動する。
明かりを極限にまで絞ったためか、目が全然回りに慣れていないのだった。
目を閉じて耳を澄ます。後方にいる仲間達の息遣いが聞こえる。
では、それ以外は…?
(なんにも聞こえないねぇ…本当に敵なんかいるんだろうか)
とりあえずこの時点では敵はいないらしい。
ということは聞き耳を立てる必要もなく、観念して目を開ける。
どうやら目のほうも暗闇に慣れてきたようだ。
(さて、行きますか。急がないと)
慎重に冷静に。
実は頭の切れる彼の行動は、動きに無駄がなかった。
超薬戦獣の有り余りすぎて使いどころのない筋肉を、実に上手に使う。
ちょっとやそっとの障害は軽く乗り越え、しかも音をほとんど立てないで移動できた。
(マジックアイテムとやらはどうでもいいんだけどね、僕は。国に早く帰りたいなぁ。)
曲がり角に来た。壁を背にして慎重に向こう側を確認。
一瞬緊張がはしるが、どうやらここにも何もないようだ。
一安心して先へ進む。奥には闇が広まるばかり。
(こんなところに住み着く奴らの気が知れないね。まったく)
この闇自体を見つめて、清白はそう呟いた。
この地下は普段は完全な、光の一筋も入ってこない闇なのだろう。
…清白は急に暗闇が恐ろしいものだということを思い出して身震いした。
(…いけないなぁ、こんなことじゃ、皆が待っているんだ)
気を取り直して先へ進む。
この先に待っているものは果たして敵なのだろうか、それとも…?
(作:阪明日見)
//*//
超薬戦獣。
それはかつて魔術師の名を冠した者たちが人外の領域へと踏み出した姿。
ドラッグにより強化された獣のごとき超感覚は明かりが乏しい洞窟の中でもその威力を衰えさせてはいなかった。
視覚は暗順応により少ない光量を最大限に増幅、聴覚は気を配って音を聞き分け、嗅覚は異臭を探知、触覚は空気のざわめきを、そして味覚はアドレナリンが分泌していることを教えている。
「やーれやれ、何で僕はこんなところに居るんだろうねえ」
ちなみにakiharu国における彼らの役割はI=Dパイロットである。
体格がいい割には白兵戦が出来ないのでもっぱら遠距離戦が主体。
そういう事情で彼は感覚を見込まれて偵察任務を仰せつかったわけだ。
「こういうめんどくさいのは僕の趣味に合わないんだけどなぁ」
とは言えそうも言っていられないのが現状。
やる気のない表情で生真面目にに感覚を絞る。
過去のイベントで偵察に失敗したケースでは大概大変なことになっている。
最初がこけると後も皆躓くのだ。
その時、やや前方に何かが動いた気配。
後続のメンバーに無音で合図。
「さてさて・・・どうやらお仕事かな。こっちに気付かないでよ」
独り言と共に意識を集中していく。
ああやだやだ、さっさとマジックアイテムを見つけて帰りたいなぁ。
足音を忍ばせてそろそろとそこへ近づいていく。
さあ、何が出るかな何が出るかなモンスターやらマジックアイテムやら。
それとも・・・それ以外の面白いものかな?
偵察者の特権。
それは誰よりも早くソレを見られること。
なんのかんの言いながら結構楽しんでいたりするのだった。
(作:東西天狐)
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■1065
/ ResNo.76)
白兵SSまとめ
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▼
■
□投稿者/ 鴨瀬高次
一般人(9回)-(2007/06/11(Mon) 20:15:48)
「いいマジックアイテムを期待してるよ」
「頑張ってお宝ゲットっす!」
そう王猫を抱いた藩王と広島から帰ってきたばかりの和志に、僅かな声援を送られてakiharu国を旅立った。
皆、手を振り替えして、笑顔で健闘を約束した。
それは僅か数日前のことなのに…、ああ、何故か今の状況では遠い昔に思えてならない。
今は戦いの真っ最中なのだ。
「たかがスコップ、されどスコップ。この威力を思い知りなさい!」
略奪系考古学者の鴨瀬高次がノコギリ歯のついたスコップを敵に振り下ろす。
がん、と鈍い音があたりにこだまして洞窟内に響きわたる。
「鴨瀬さん、これは、こう使うんですよ」
同じく略奪系考古学者のリバーウィンドは、ノコギリ歯を器用に敵に当て、思いっきり手前に引いた!
敵の声にならない悲鳴が嫌でも伝わってくる。
「なるほど。では、これではどうですかっ!」
今度は鴨瀬がスコップの柄をバットのように持って敵に向かって思いっきり振りぬいた!
その衝撃で吹っ飛ぶ敵!
この二人は、地下ダンジョンということもあってテンション2倍増しで善戦していた。
まさに水を得た魚状態である。なんだか眼が怪しく光っている。
それを横目で阪明日見は剣を冷静に振るっていた。
剣は剣でもそれは竹刀であったが…
「てぇい!!」
小さい体から繰り出される、若干短めな竹刀の一撃は、敵の急所を確実に貫く。
「甘く見ないで欲しいわね。日々これでも鍛錬しているのよ!」
戦闘中だが、国民性からかどうもシリアス展開にならない彼ら。
だが、国に帰るためにその心は一つである!
(作:阪明日見)
//*//
某国特殊部隊の白兵戦装備にスコップがある。
塹壕での遭遇戦でもスコップの戦闘力は実証されておりその有用性は高い。
土を掘る本来の用途以外にも武器としての使用が可能なのだ。
意外に攻撃手段は多く、殴る以外にも斬り突き、でも十分な威力がある。
そしてakiharu国には「グレイトフルスコップ」と呼ばれるほどのスコップ野郎がいた。
彼はあいにくと広島遠征中のため今回のクエストに参加していないが、彼の指導により略奪系考古学者たちのスコップスキルはちょっとしたものとなっていた。
「スコップ・・・スコップ・・・ああ、なんて君は美しいんだろう」
リバーウィンドは恍惚とした表情で何度も何度も振り下ろす。
そのたびに何かが砕ける音が響いている。
「やわらかく手に吸い付くグリップ、冷たく硬いエッジ・・・ああ、もうたまらないよ」
鴨瀬高次は熱い視線を向けながら何度も何度も突き立てる。
そのたびに何かが壊れる音が響いている。
ただでさえ地下空間の戦闘を得意とする彼らがスコップを手にする。
それは現れた敵の運命を決定してしまった。
それは戦闘とは呼べないただただ一方的な破壊。
そうして足元のそれが動かなくなって暫くしてから、ようやく二人は手を止めた。
上気した頬は赤く染まり、額には汗が光っている。
「・・・あの、鴨瀬さん」
「・・・なんです?」
「・・・僕、もう嫌です。なんでスコップ使うのにこんな変態みたいなこと言わないといけないんですか?あのヒト絶対僕達をからかってますよ」
「いや、でも実際のところ何故か強くなってるし、もう少しだけ頑張ろう?」
後ろのほうで他のパーティーメンバーが怖々とこちらの様子を窺っているのを見てリバーウィンドは泣きたくなってきた。
「違う、僕は好きでこんなことをしてるんじゃないんです。これはスコップのために仕方なく」
と幾度となく説明したもののもう生暖かい視線しか返して貰えなくなっていた。
「・・・鴨瀬さんは平気なんですか?」
「はっはっは、私もこれで色々とやってきたからね。もう慣れたよ」
少しだけ苦い笑みを返す鴨瀬。
まぁこの国はこういうノリが好きなので諦めているのだ。
今回はたまたま自分がこちら側にいるだけだ。
「さぁ、そろそろ先に進もう。マジックアイテムが僕らを待っている」
「・・・はい」
何かを得るためには何かを捨てなければいけない。
身をもって学んだ二人であった。
(作:東西 天狐)
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■1066
/ ResNo.77)
医療SSまとめ
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■
□投稿者/ 鴨瀬高次
一般人(10回)-(2007/06/11(Mon) 20:18:01)
暗闇の中でポッと明かりが灯った。
急な光に一瞬目が眩むが、次第に横たわった人の姿が浮かび上がる…!
傍目から見ていたら少しぎょっとする光景かも知れなかったが、そこにいる者たちはそんなことに気付かずに、淡々と作業を始めた。
今、まさに医師の綸子と東西天狐が倒れた仲間の治療をしようとしているところであった。
「天狐さん、ちゃんと補定しておりて下さいね。…ちょっと痛いはずですから…」
「了解、しっかり押さえておきますよ!ああ、皆さんはこの間に体をちゃんと休めておいて下さい」
涼しいはずの洞窟内だが、極度の緊張状態のためか汗が吹き出る。
汗が目に入って視界が歪み、綸子は目を細める。
天狐はそれに気付いて、ハンカチで汗を拭った。
akiharu国の医師は優秀だ.
今は学生の身だが、元々医師として活躍していた上に戦場での経験も豊富である。
風紀委員でもある彼らは、普段は泥棒猫であったりドラッガーであったり略奪系であったりソックスハンターであったりする他の国民に厳しく接する。
しかし、一旦医師として患者を助けようとする顔になってしまえば、全国民に大して菩薩のような慈悲の心と、戦士のような不屈の心をもって治療にあたるのだ。
「よし、処置は終りました。あとは回復するのを待つだけ…」
「いざとなったら、俺が背負っていきます」
「お願いしますね」
あとは回復の時間だ。
明かりを絞り、深い闇に身も心も委ねながら、ただただ仲間が元気に回復するのを祈るだけである…。
(作:阪明日見)
//*//
はい、じゃあちょっとそこに横になってください。
ええ、そのシートの上です。
はい?下がゴツゴツしてお腹が痛い?
そのくらい我慢してくださいよ、こっちだって出来ればちゃんとした環境でやりたいのを我慢してるんですから。
ぶつくさ言わないでおとなしく横になってください。
はい、じゃあ下肢のマッサージから。
力抜いてリラックスリラックス。
ちょっとした休憩。
その間にも医師二人がせわしなく働き続ける。
綸子は外傷の処置、東西は針とマッサージによる疲労回復。
幸いにしていまのところ二人の手に余るような事態は起こっていない。
とはいえ、初めてづくしの地下探索。
一体何が起こるかなんてわかりはしない。
暗い場所と言うのは往々にしていやな想像を招きやすい。
そういった事態の為に自分達は付いてきているのだ。
「皆もだけどォ 貴方達も怪我したらダメよォ?」
サーラ・サーシャに教えられたことを思い出す。
まずは自分の身を守り、その上で全員を護る。
治すものが怪我をしていては始まらない。
動かないでくださいね、手元が狂っちゃいますから。
え?疲れてないか?
大丈夫です、これが終わったらちゃんと休みますもの。
はい、ちょっとしみますけど我慢してね。
でも今のところメスを使わなくて済んでますね。
ざんね・・・いえ、何でもないです。
はい、もういいですよ。
この先も怪我・・・しないように気をつけてください。
彼らは殴ったり壊したりというのも苦手ではない。
むしろ得意だったりするのだが今は封印して仲間のサポートに徹している。
これは探索クエスト。
戦闘だけできればいいって物じゃないのである。
それぞれがぞれぞれの役割を果たして一丸となる。
それがパーティーと言うものなのだ。
(作:東西 天狐)
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■1067
/ ResNo.78)
考古学者白兵SS
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□投稿者/ 444
付き人(83回)-(2007/06/11(Mon) 21:32:21)
2007/06/11(Mon) 22:15:31 編集(投稿者)
羅幻王国地下洞窟、この地下深くでも戦いが繰り広げられていた。
普通の歩兵では洞窟の暗闇の中で満足に身動きも取れず、
跳弾を恐れて銃器も使えずに、なすすべもなく死を待つばかりであったろう。
しかし、akiharu国の歩兵は一味違う。
闇を友とする猫妖精であり、
地下の暗闇、狭さといった環境を武器とする略奪系考古学者なのだ。
そしてかつては、夜を駆ける泥棒猫でもあった。もう足は洗ったが。
「さて、やりますか、リバーさん」
「いきましょうか、鴨瀬さん」
akiharu国の2人の歩兵たちは、野生の獣のごとく襲い掛かった。
「法官として判決を下す。死刑!」
鴨瀬高次はソックスアイロンというソックスハンターとしてのの異名を持つ、akiharu国の法官である。
大振りのスコップの一撃で敵をけん制し、ふところに潜り込んだ敵には扱いなれたアイロンで一撃を加える。
赤熱したアイロンの一撃に、敵はたまらずに悲鳴を上げた。
「えー、護民官としてはその判決は不適当だと思いますよ。ここは半殺しで」
幼女のような見た目をしたakiharu国護民官、リバーウィンドは、鴨瀬の取りこぼした敵を確実に仕留めていった。
小柄な体でのパワー不足を、スコップを体ごと振り回して遠心力をつけることでカバーしている。
護民の精神はどこにいったんだろう。
「狭い場所だと、銃器より接近戦だな、やっぱり」
「レムーリアは銃器が使えないらしいし、ウィップマスターになるのもいいかもしれないですね」
「だな。それにしても、この洞窟にはいい靴下があればいいんだが……」
「鴨瀬さん、鴨瀬さん、風紀委員の阪さんが聞いてますよ」
「おおっと! ……それじゃあ残った敵を仕留めるとするか」
「ええ」
akiharu国の法の象徴である2人は、法という名の暴力を武器に、戦いを再開した。
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■1069
/ ResNo.79)
清白偵察
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□投稿者/ 444
付き人(84回)-(2007/06/11(Mon) 22:13:32)
2007/06/11(Mon) 22:14:56 編集(投稿者)
「まったく、僕は猫士じゃないから夜目なんて利かないのになあ」
洞窟の中は暗い。敵からの発見を恐れて、愛用である煙草の火一つもつけられない。口の中が寂しくなってきた。
しかし、そういいながらも、洞窟の段差もとがった岩も、危険なものはひょいひょいと避けて進んだ。
音の反射、風の動き、匂いの変化、空気の味、それらが全てを教えてくれる。
聴覚・触覚・嗅覚・味覚、暗闇によって視覚一つ塞がれたところで、清白には五感のうち四つの感覚が残されている。
ドラッグで磨かれた第六感を加えれば五つの感覚を活用可能であり、常人の平常時と変わりがない。
これが超薬戦獣の領域までドラッグを極めた者の超感覚である。
「単独偵察はいいんだけど、敵が出たら逃げるよ。僕戦えないし」
超薬戦獣である清白には、溢れんばかりの筋力があるが、
あいにくとそれを活かせるだけの格闘技術がない。
略奪系考古学者や風紀委員といった、他のみんなのサポートとしては攻撃可能だが、
一人ではどうしようもないのだ。
みんなか、そういえば、広島にいったみんなはどうしてるのだろうか。広島といえばもみじまんじゅうに牡蠣だ。美味しいもの食べてるんだろうか。そういえばお腹減ったなあ。非常食のツナ缶は我慢できずに食べちゃったし。どこかに食べ物ないだろうか。
清白の意識がさまよい出した。
明かり一つない洞窟の中で一人きり、通常なら意識がもうろうとなってもおかしくなく、危険信号であるが、
清白は超薬戦獣である。ここからが本番だ。
肉体からさまよい出た意識は、体から先行して洞窟の偵察を開始した。
食べ物を求めてすみずみまで捜すのだ。ついでで危険も捜してしまうのが恐ろしいところだ。
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■No1064に返信(鴨瀬高次さんの記事) > (はぁ、面倒臭いなぁ…真っ暗で全然前も見えないし) > > 清白は頭をぽりぽりとかきながら音もなく暗闇を移動する。 > 明かりを極限にまで絞ったためか、目が全然回りに慣れていないのだった。 > > 目を閉じて耳を澄ます。後方にいる仲間達の息遣いが聞こえる。 > では、それ以外は…? > > (なんにも聞こえないねぇ…本当に敵なんかいるんだろうか) > > とりあえずこの時点では敵はいないらしい。 > ということは聞き耳を立てる必要もなく、観念して目を開ける。 > どうやら目のほうも暗闇に慣れてきたようだ。 > > (さて、行きますか。急がないと) > > 慎重に冷静に。 > 実は頭の切れる彼の行動は、動きに無駄がなかった。 > 超薬戦獣の有り余りすぎて使いどころのない筋肉を、実に上手に使う。 > ちょっとやそっとの障害は軽く乗り越え、しかも音をほとんど立てないで移動できた。 > > (マジックアイテムとやらはどうでもいいんだけどね、僕は。国に早く帰りたいなぁ。) > > 曲がり角に来た。壁を背にして慎重に向こう側を確認。 > 一瞬緊張がはしるが、どうやらここにも何もないようだ。 > 一安心して先へ進む。奥には闇が広まるばかり。 > > (こんなところに住み着く奴らの気が知れないね。まったく) > > この闇自体を見つめて、清白はそう呟いた。 > この地下は普段は完全な、光の一筋も入ってこない闇なのだろう。 > …清白は急に暗闇が恐ろしいものだということを思い出して身震いした。 > > (…いけないなぁ、こんなことじゃ、皆が待っているんだ) > > 気を取り直して先へ進む。 > この先に待っているものは果たして敵なのだろうか、それとも…? > > (作:阪明日見) > > //*// > > 超薬戦獣。 > それはかつて魔術師の名を冠した者たちが人外の領域へと踏み出した姿。 > ドラッグにより強化された獣のごとき超感覚は明かりが乏しい洞窟の中でもその威力を衰えさせてはいなかった。 > 視覚は暗順応により少ない光量を最大限に増幅、聴覚は気を配って音を聞き分け、嗅覚は異臭を探知、触覚は空気のざわめきを、そして味覚はアドレナリンが分泌していることを教えている。 > > 「やーれやれ、何で僕はこんなところに居るんだろうねえ」 > > ちなみにakiharu国における彼らの役割はI=Dパイロットである。 > 体格がいい割には白兵戦が出来ないのでもっぱら遠距離戦が主体。 > そういう事情で彼は感覚を見込まれて偵察任務を仰せつかったわけだ。 > > 「こういうめんどくさいのは僕の趣味に合わないんだけどなぁ」 > > とは言えそうも言っていられないのが現状。 > やる気のない表情で生真面目にに感覚を絞る。 > 過去のイベントで偵察に失敗したケースでは大概大変なことになっている。 > 最初がこけると後も皆躓くのだ。 > その時、やや前方に何かが動いた気配。 > 後続のメンバーに無音で合図。 > > 「さてさて・・・どうやらお仕事かな。こっちに気付かないでよ」 > > 独り言と共に意識を集中していく。 > ああやだやだ、さっさとマジックアイテムを見つけて帰りたいなぁ。 > 足音を忍ばせてそろそろとそこへ近づいていく。 > さあ、何が出るかな何が出るかなモンスターやらマジックアイテムやら。 > それとも・・・それ以外の面白いものかな? > 偵察者の特権。 > それは誰よりも早くソレを見られること。 > なんのかんの言いながら結構楽しんでいたりするのだった。 > > (作:東西天狐)
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