エピローグ 未だ不定の未来の話

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それは、未だ不確定の、未来の話。
でも、みんながそうなるといいな、と信じている未来の話。

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火星は、今日も平和だ。
計画開始当初は本当に小さかったこの開拓基地も、
テラフォーミングが進むに連れて住民が増えてきている。
そこには人間も猫も、もちろんカマキリも住んでいる。
お金に興味のないカマキリも、
火星という未だ謎の多い星に何か面白いものが潜んでいないか気になってやって来たのだ。
彼らは士季号に意志がないか気になって試してみるくらいの好奇心を持った種族であり、
当然の結果ではある。一説には、テラのSF雑誌の写真で見た人面岩が気になったとも噂されている。

ここはカマキリ一種族だけが住むカマキリランドではない。
人間だけが住む土地でも、猫だけでも、機械だけでもない。
ここはakiharu国がそうであるように、あらゆる種族が住む新たな土地なのだ。
もちろん、彼らはテラを捨ててこの地にやってきたのではない。
共和国の精神を、テラから外にも広げていけるようにやってきたのだ。
共に和する精神に、限りはない。
彼らはそう、信じている。